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2015.12.03 - 12.06

ヒーローワールドチャレンジ

「不甲斐ない」21打差17位タイも
最終日66と意地の爆発

「新たな事をやって、全てを
少しずつ変えている」

 2年連続でヒーロー・ワールドチャレンジ出場となった松山英樹。シーズン最後のツアーチャンピオンシップ同様、わずかなプレーヤーしか出られない大会だけに、松山がいかにこの1年間、安定して上位の成績を挙げてきたかの証左だ。
 しかし、このレポートで何度も触れてきた様に、松山の心には、2015年に一度も勝利を挙げていない事が引っ掛かっている。
「今年は優勝していないので、最後の大会で優勝出来たら本当に嬉しいですし、そうなる為に、しっかりと明日まで準備したいと思います」

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 ディフェンディングチャンピオンとして出場した前戦、ダンロップ・フェニックスは2位タイに終わった。しかも、その成績の印象とは違い、到底満足出来る内容でもなかった。

「ダンロップ・フェニックスが終わって、足りないというか、自分にとって納得できるものがほとんどありませんでした。それをいかに新たな事をやって、全てを少しずつ変えてみて、どうなるか。結果はまだ分からないですけど、しっかりとそれが良い結果に繋がる様に頑張っていきたいです」

 しかし、その変えた事をすぐ試合で実践出来るかといえば、話はそう簡単ではない。迎えた初日、松山のプレーは精彩を欠いた。パー5が3つある前半9ホールにもかかわらず、バーディーを奪ったのは、8番でピン右奥2.5mにつけたパー3のみ。チャンスも少なく、後はパーでしのぎ続け、9番では3打目をピン右手前1.5mにつけるも、バーディーパットはカップ左側に蹴られた。

 後半に入っても、様相を変える事はできない。12番では、グリーン左に広がる池にもう少しで落ちてしまうというティーショット。なんとかギリギリ残ったボールだったが、そこからのアプローチは3mショートして、この日初のボギーを叩く。15番で、グリーン奥からの3打目アプローチを1mに寄せ、再びアンダーパーに戻したが、この日の松山の危うさが、最終18番にはっきり表れた。

「ショット、パットともに良くなかったですね。ちょっとしたミスで、取れるホールで取れず、そのちょっとした事が積み重なって、最後に爆発した感じです」

 ティーグラウンドからグリーンまで左サイドにずっと続く池に2球連続でつかまり、ようやく第5打目でフェアウェイへ。6打目でもグリーンは捉えられず、7打目のアプローチもピンを3.5mオーバー。返しこそ入れたものの、屈辱のダブルパーで、一気に3オーバーへ。トップからは9打差、前の順位の15位タイからも4打離されての、単独最下位18位。

「パットは最後の方で上手く打てる様になってきたので、そこは明日からに向けて凄く良い材料だとは思いますけど、ショットが良くなりそうで、なかなか上手く良い方向に働いてくれない。少し残念だなという感じはあります」

 2日目も、ちぐはぐなプレーが続いた。2番でティーショットを左ピンハイ2.5mに運び、バーディーを先行させたものの、続くパー5の3番では、セカンドショットをグリーン手前まで運びながら、アプローチがカップを5mオーバーし、バーディーパットも強く入って2mオーバー。返しのパーパットもカップをくるりと回り、すぐにバーディーを帳消しにしてしまう。

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7、8番も同様だ。7番ではセカンドショットをピン奥から戻してピン手前1mにつけてバーディーとしたが、続く8番では、5mのバーディーパットが強く入ってカップ左を通過し、1.5mオーバー。首を傾げた後の松山の返しのパットは、今度は右を通過する。またしても、1ホールでスコアは逆戻りだ。

 しかも後半に入っては、バーディーが一つも来ない。12番では1打目を左ピンハイ3mにつけたが、バーディーパットはカップ右を通過。16番ではウェイストエリアを渡り歩いて、グリーン手前からの4打目アプローチも4mを残すショート。なんとかこれを沈めてダブルボギーは免れたが、後半にスコアが動いたホールはこのボギーのみ。17番で3.5m、18番でも3mのチャンスを作ったが、いずれも右に外れた。

「ティーショットから全部苦しかったです。上手くいきそうな所で上手くいかなかったり、良い感じで『掴めたかなあ』という所で、上手く攻められなかったり。良いショットを打った後にバーディーが来ないのは辛い。17番も良いショット、18番のセカンドも良いショットを打ったけれど、パットを決められなかったです」

 2日連続でオーバーパーを叩いたのは、松山ただ一人。トップからは15打も離されて、17位からは5打差に広がっての最下位18位。

「あまりに上手くいかなくて、昨日みたいに切れたらいけないと思って我慢しながらやっていましたけど、なかなか良い方向に繋がらなくて。心が折れそうですけど、なんとか最後まで一生懸命やりました。我慢して、残り2日間あるので、しっかりと何か良いきっかけを見つけられるように頑張りたいと思います」

「折れたら歯止めが利かなくなる
引き留めなければいけない」

 3日目。松山は、「心が折れたら、そのまま歯止めが利かなくなる可能性がありそうです。練習ラウンドみたいな雰囲気になって、悪い方向に行ってしまいそうになる。それを引き留めないといけない」という言葉通り、必死にコースに食らいつき、序盤からチャンスを作った。2番ではショートサイドのピン右手前4m。6番で3m。7番で5m。9番で2m。しかし、前半で決まったのは5番でのピン左手前5mだけ。

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 後半に入っても12番で右ピンハイの3m、16番で2m、最終18番でもピン右奥3.5mにつけたが、バーディーパットはカップを捉えられない。17番で右ピンハイ3mから沈めて、この日2つ目のバーディーを奪い、3日目にしてようやくアンダーパーをマークしたが、ほとんどのプレーヤーが60台を記録する中で、70というスコアは喜べる訳もない。

「フェアウェイを捉えていましたし、その中でチャンスも沢山ありましたが、それを決めきれなかったのが2アンダーで終わった原因かなと思います。パットは、またか…という感じで、外れるのが当たり前みたいでした。自分の中でイメージを少し変えて17番で入ったが、18番でバーディーパットがまた外れた。どうすれば良いか考え中です」

 トップとは21打差にまで開き、17位とはまだ4打差の最下位18位。2015年に残すは、あと1ラウンドのみ。このままでは、あまりに1年の締め括り方が悪すぎる。

「まだオーバーパーなので、とりあえずアンダーパーに戻せる様に、爆発的なスコアが出せるように、しっかりと明日の朝までに準備したいです。明日が終わったらオフになる。次のシーズンに向けた準備が出来るように、良いきっかけを掴みたいです」

 4日間ずっと悪いままの松山は、なかなか見る事はない。やはり最終日、しっかりとコメント通りの爆発を見せた。雨の中のスタートながら、1番で左ピンハイ2.5mから強めにヒットし、カップの反対側の壁に当てて沈めるバーディー発進とすると、2番で右ピンハイ3m、3番で奥2m、4番ではさらに風雨が強くなった中でセカンドを右ピンハイ1.5mにつけて、怒涛の4連続バーディー。

 9番で2打目を左のウェイストエリアに打ち込み、ボギーとしたが、後半に入ってもバーディーを重ねた。短い14番では、打ったあとに悔しそうなそぶりでウェッジをキャディに返す2打目のアプローチだったが、2.5m奥からのバーディーパットは沈めて、今度は両手でうやうやしくパターをキャディに返すという、おどけた仕草も飛び出した。16番では左ピンハイ2.5m、最終18番でも右ピンハイ5mも沈めて、同伴プレーヤーのビリー・ホーシェルとがっちり握手。

「途中伸ばせなかったのは反省ですが、この3日間に比べればパットが良かった。18番も簡単なラインではなかったが、入るかなと思って打てました。昨日までには無かった感じです」

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 7バーディー、1ボギーでこの日66と、ようやくマークした60台。トータルスコアも4アンダーまで戻し、トップとは21打差だったが、単独最下位は免れて、17位タイで2015年最後のラウンドを終えた。もちろん、ホールアウト後は、反省の言葉がメインだったが。

「不安がありながら打っているというのが大きくて、パットに関してもショットに関しても、まだ自分自身を信じ切れていないです。まだ、自分の良いフィーリングまでは行っていない。入るまで待つのではなく、しっかり自分の中でフィーリングを出した、良いストロークがどんどん増えて、自信を持ってやっていけたら、安定してくると思います」

 オフは約1カ月。今回の苦戦を、ただの苦い思い出にせずに、しっかりと来シーズンの飛躍へと繋げるつもりだ。

「この試合で不甲斐ない事が多過ぎました。新たな課題として、体を休める事、鍛える事も大事ですけど、頭の中を整理して、来年に向けて準備をしたいです」

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 5 4 3 5 4 3 5 4 5 3 4 4 5 4 3 4 72
3
-1
2
-2
4
-3
3
-4
3
-4
5
-4
4
-4
3
-4
6
-3
4
-3
5
-3
3
-3
4
-3
3
-4
5
-4
3
-5
3
-5
3
-6
66
-6
4
E
3
E
5
E
4
E
2
-1
5
-1
4
-1
3
-1
5
-1
4
-1
5
-1
3
-1
4
-1
4
-1
5
-1
4
-1
2
-2
4
-2
70
-2
4
E
2
-1
6
E
4
E
3
E
5
E
3
-1
4
E
5
E
4
E
5
E
3
E
4
E
4
E
5
E
5
1
3
1
4
1
73
1
4
E
3
E
5
E
4
E
3
E
5
E
4
E
2
-1
5
-1
4
-1
5
-1
4
E
4
E
4
E
4
-1
4
-1
3
-1
8
3
75
3

リーダーズボード

Pos Name
1 バッバ ワトソン
2 パトリック リード
3 リッキー ファウラー
4 ジョーダン スピース
5T ビル ハース
5T ポール ケイシー
7 ブルックス コエプカ
8T J.B. ホームズ
8T ジミー ウォーカー
10T アダム スコット
10T クリス カーク
17T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-25 18 -6 67 67 63 66 263
-22 18 -6 69 65 66 66 266
-21 18 -8 70 68 65 64 267
-20 18 -5 67 66 68 67 268
-19 18 -4 67 66 68 68 269
-19 18 -2 66 70 63 70 269
-18 18 -4 67 70 65 68 270
-17 18 -8 71 68 68 64 271
-17 18 -5 66 67 71 67 271
-16 18 -3 67 70 66 69 272
-16 18 E 69 65 66 72 272
-4 18 -6 75 73 70 66 284

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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