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2015.10.29 - 11.01

CIMBクラシック

優勝へあと一歩の5位フィニッシュ
「どんどん優勝争いすることが大事」

「今日みたいなゴルフを
4日間出来れば優勝出来ます」

 新シーズン開幕戦を17位タイとまずまずの順位で終え、1週間を開けた後、マレーシアへとやってきた松山英樹。「一週間、体を休める事に専念していました」と言いながらも、表情に曇りがないのは、「こっちに来てから3日間打ちました」というゴルフに一定の手応えがあるからだろう。
「状態は良い感じで来ていると思いますが、後は試合になってみないと分からない部分もあるので、それでも自信を持ってやっていきたいです」

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 今大会、CIMBクラシックは3年連続の出場。一昨年は25位タイ、昨年は21位タイで、それぞれに60台は1回ずつと、数字上は相性が良くない。しかし、松山はもちろん優勝を見据えている。

「優勝者は毎年、15、16アンダーは出ています(一昨年は14アンダー、昨年は17アンダー)。でも、そこだけを目指すのではなく、自分の良いプレーがどんどん増えていった結果が優勝というものに近づくと思うので、まずはそこを目指して頑張ります」

 実際にその言葉通り、初日から松山は、良いプレーを連発していった。パー5の10番スタートのこの日、いきなり2オンからバーディー発進とすると、12番ではグリーン右手前バンカーからチップイン。14、16番ではともに2m前後のチャンスをしっかりものにした。

 後半に入っても、バーディーを積み重ねる。1番は2mほどの左に切れるラインを読み切り、6番では約5m、続く7番も約2mを沈めて連続バーディー。最終9番でも左奥のピンに対し、果敢にショートサイドを攻めて、バーディーで最初の18ホールを締めくくった。8つのバーディーに対し、ボギーは13番の1つのみ。「良いラウンドでした」と自賛した内容で7アンダーは、首位から3打差の2位につけた。

1つの目安として語った、「15、16アンダー」に向け、はや半分近く稼いだ事になる。

「ティーショットが良かったし、そのおかげでパーオン率も高かった。今日みたいなゴルフを4日間出来れば優勝出来ます。しかし、それがなかなか出来ないのがゴルフなので、しっかりと練習します」

 2日目も、松山は序盤から飛ばした。1番では2打目を右ピンハイ1.5mにつけて2日連続のバーディー発進。3番ではグリーン左ラフから3打目をベタピンに寄せ、5番でも、3打目のグリーン左バンカーからのショットが1.5mについて、スコアを縮めた。

 前半を3アンダーでまとめると、後半も14番ではドライバーでの1オン狙いから、2打目を1.5mにつけて沈め、15番では左手前のピンのショートサイドにボールを運んで、連続バーディー。17番では、右に曲がる約3mのラインをしっかり流し込んだ。ボギーなしの6バーディー。順位は3位タイに後退したが、トータル13アンダーで首位との差を2打に縮めた。過去2年とは違い、60台のスコアを2日続けてマークし、堂々と優勝争いに臨める位置での4日間の折り返し。

 しかし、スコアだけではやはり測れないものがある。ラウンド後の松山は、周囲には見えない不満を漏らした。

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「今日はショットもパットも良くなかったです。スコア的には良かったけれど、ショットは昨日の様な、全く不安が無い感じではありませんでした」

 たしかに6バーディーとはいえ、チャンスを逃した印象も無いわけではなかった。8番では、あと僅かでホールインワンという、カップをかすめるティーショットで2m、9番では約5m、11番も約5m、18番でも3.5m。だが、これらの入れたい距離のパッティングが、一筋、二筋ずれたり、ショートしたりした。

「ちょっと不満の残るラウンドだったけれど、それは言ってもしょうがない。切り替えて、また明日良いラウンドが出来るように練習するだけです。スコアを伸ばさないと勝てないので、しっかりと伸ばしたいです」

「25アンダーまで伸ばせなければ
勝ち目はないと思っていました」

 生まれた不安を、一晩で一掃することは難しい。だが、それでも松山は、必死にトップに食らいついていった。

3日目、最終組の1つ前でスタートした松山は、3日連続のバーディー発進とはいかなかったものの、3番でほぼ2オン、4番では1打目を約3mにつけて、連続バーディー。バーディー合戦に乗り遅れる訳にはいかない。

 8番で10mほどのバーディーパットを大きくショートしてボギーとしたものの、続く9番でピン奥1.5mにつけ、前半をバウンスバックで終えると、後半スタートの10番では、グリーン左からロブ気味に上げた3打目がベタピンに寄って、楽々バーディー。14番では上りのわずかに左に切れるラインを、しっかり決めた。最終18番でも、グリーン左手前からの3打目アプローチを1mに寄せた。後半も、15番の段を下る難しいロングパットからのボギー1つに抑え、「昨日、一昨日までのショットの感じでは無いけれど、伸ばすところはしっかり伸ばせました」という内容で、6バーディー、2ボギーの4アンダー。トータル17アンダーで、首位から3打差の4位タイ。

 だが、初日、2日目よりもスコアが停滞した事は事実だ。要因は内面。

「ミスの範囲が徐々に広がっています。"スコアを崩しちゃいけない"とか、そういう気持ちが入ってくると、そういう事に繋がってきます」

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 実際、この日ももっとスコアを縮められたはずだった。1番では右ピンハイ4mが外れ、5番では2mが左に抜けた。5番でも2m、6番でも4mが決まらず、16番でも右ピンハイ3mから、ボールはまたもカップを捉えられない。天を仰ぐシーンも何度か見られた。

 ただ、そんな状態であっても、今、眼前にはPGAツアー2勝目への大チャンスがぶら下がっている。奮い立たない訳がない。

「3打差は何があるか分からないし、自分のフィーリングを戻すことが出来れば、爆発的なスコアを出す事も出来ます。優勝も出来ると思います」

 ビッグスコア、そして優勝への思いを、松山はまさに最終日のプレーに乗せた。2番でセカンドショットをグリーンの傾斜で上手く左奥のピンに寄せていき、バーディーとすると、4番では約5mを沈め、5番ではアイアンで5mに2オンさせて、イーグルにはあと一転がり足りなかったものの、連続バーディー。5ホールで3つスコアを伸ばす荒稼ぎだ。
 インに入っても10番で再び、イーグルトライからバーディーとし、14番でも2.5mの左に切れるラインを読み切り、バーディー。

 だが、それでもまだ足りない。他の上位勢も、みんな果敢にピンを狙い、軒並みスコアを伸ばしてくる。リーダーボードに目をやる松山。視線の先には、なかなか縮まらないトップとの差が見えている。

「優勝は、25アンダーくらいは絶対に行くと思っていたので、そこまで伸ばせなければ勝ち目は無いと思っていました」

 残り4ホールで、その目標まで後3打。バーディーへの思いは、充分に伝わってきた。だが、結果が伴わなかった。15番では、右に曲がるボールを打ちにいったが、ボールはそのまま左に飛び出してバンカーに捕まり、松山は打った瞬間、クラブから手を離した。16番でも、2打目を打ってすぐ、クラブから手が離れた。ピンまで約4mについたが、思うより右に出たボールに不満は隠せない。バーディーが絶対必要なときに、このショットではダメなのだ。17番、松山はまたしても、クラブから手を離した。左にボールが引っ掛かり、ボールは今度もカップまで約4m。

 18番ホールのティーグラウンドに上がる頃には、既にアダム・スコットが25アンダーでクラブハウスリーダーとなっていた。ほぼこの時点で、松山の優勝の目は無くなった。

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「ボギーを打たなかったのは良かったけれど、勝つ為には足りないラウンドだった。もっとバーディーを取らないといけない中で、取れなかった理由は分かりません」

 5バーディー、ノーボギー。4日間60台を連発して、トータル22アンダー。それでも最終的に、優勝したジャスティン・トーマスには4打差届かなかった。決して満足はいかない、単独5位でのフィニッシュ。

 だが、そんな戦いの中にも意味があるという事を、松山は分かっている。

「どんどん優勝争いする事が大事だと思う。しっかりと準備をして、またこういう試合が出来るように頑張りたいです」

 思いを晴らすチャンスは、すぐ来週やって来るのだから、前を向かない手はない。次は、中国・上海でのワールドゴルフチャンピオンシップ、「HSBC チャンピオンズ」。リベンジの舞台として、不足はない。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 5 3 5 4 4 3 4 5 3 4 4 4 3 4 4 5 72
4
E
3
-1
5
-1
2
-2
4
-3
4
-3
4
-3
3
-3
4
-3
4
-4
3
-4
4
-4
4
-4
3
-5
3
-5
4
-5
4
-5
5
-5
67
-5
4
E
4
E
4
-1
2
-2
5
-2
4
-2
4
-2
4
-1
3
-2
4
-3
3
-3
4
-3
4
-3
3
-4
4
-3
4
-3
4
-3
4
-4
68
-4
3
-1
4
-1
4
-2
3
-2
4
-3
4
-3
4
-3
3
-3
4
-3
5
-3
3
-3
4
-3
4
-3
3
-4
2
-5
4
-5
3
-6
5
-6
66
-6
3
-4
4
-4
5
-4
3
-4
5
-4
3
-5
3
-6
3
-6
3
-7
4
-1
3
-1
3
-2
5
-1
3
-2
3
-2
3
-3
4
-3
5
-3
65
-7

リーダーズボード

Pos Name
1 ジャスティン トーマス
2 アダム スコット
3T ブレンダン スティール
3T ケビン ナ
5 松山 英樹
6 ジェイムス ハーン
7T スコット ピアシー
7T ブライアン ハルマン
9 トニー フィナウ
10T チャールズ ハウエル III
10T ジム ハーマン
10T パトリック リード
10T ライアン ムーア
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-26 F -6 68 61 67 66 262
-25 F -9 68 66 66 63 263
-24 F -4 67 63 66 68 264
-24 F -5 67 66 64 67 264
-22 F -5 65 66 68 67 266
-21 F -4 70 65 64 68 267
-19 F -3 62 69 69 69 269
-19 F -2 70 63 66 70 269
-18 F -6 71 67 66 66 270
-17 F -6 66 72 67 66 271
-17 F -5 70 66 68 67 271
-17 F -3 68 68 66 69 271
-17 F -3 67 69 66 69 271

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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