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2015.09.04 - 09.07

ドイツバンク選手権

最終日に崩れて25位タイも
「残念さより
上向いている方が大きい」

先週の松山を思い出させるような
「ミス」に対する言及

 昨年はフェデックスカップランク24位で乗り込んだ、プレーオフ第2戦ドイツバンクチャンピオンシップ。今年はそれより10ランクも上の順位で、松山英樹は会場のTPCボストンに乗り込んできた。しかし、前週のザ・バークレイズが終わったとき、「第4戦に行くことが全ての目標じゃない。優勝を目指すことが大事です」と語ったように、今、松山が渇望するのは勝利の2文字。何より優勝以前に、ちゃんとした優勝争いも久しくないのだ。

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 ただ、そんなコメントも裏を返せば、調子が上向いているからに他ならない。優勝という言葉を口に出来るほどには、自分に手応えを感じられるようになったということだ。

 迎えたドイツバンクチャンピオンシップ初日は、そんな松山の現状を表すようなラウンドとなった。良くなってはきているが、まだ、「もう大丈夫」とも言い切れない発展途上のゴルフ。バーディーとボギーが交錯した。しかし、ボギーを打っても、多くのバーディーも稼げていることが好材料だ。10番スタートのこの日、いきなり9mを沈めてバーディー発進とすると、13番ではグリーン左サイドから13mの距離をチップイン。17番では147ヤードのセカンドをピンの根元に突き刺してタップインすると、18番では右ピンハイ2.5mに2オンしての連続バーディー。後半4番は1オンを狙える短いパー4で、3番ウッドで放ったティーショットはグリーン左のバンカーにつかまるも、きっちり寄せてバーディー。6番では169ヤードのセカンドを5mにつけてバーディー。

 しかし、数えた6つのバーディーよりも、松山が気にしたのは6つのボギー。前週、「ミスをミスにしないようにすれば、スコアは伸びてくる」とコメントしていたが、今週初日も、ミスについての言及が目立った。

「ティーショットはある程度、フェアウェイに行きましたけど、その後のアイアンショットがちょっとまだバラバラで。そういう所でミスが重なって、ボギーを6つ打ってしまって、もったいない感じですね」

「ちょっとしたミスをすぐにボギーにしてしまっている所が良くないと思うので、それをしっかりとボギーにならないように防いでいけたら良いと思います」

トップに6打差の39位タイでスタートした2日目。松山のプレーは一変した。言葉通り、ミスを引きずらないようにしたことが結果に表れたかのようだった。1番で8mを沈めて2日連続のバーディー発進を決めると、4番では、ティーショットを1mにつけてバーディー。圧巻は後半の9ホールだ。

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11番では4m、13番では4.5mを決め、15番では134ヤードの2打目の弾道がピンに重なり、奥1.5m。この日5つ目のバーディーとすると、最終18番は、240ヤードのセカンドショットをグリーン手前に2オン。いくつかのうねりを越える難しい19mのイーグルパットだったが、打った後に手で「転がれ、転がれ」という仕草をする松山の思いが乗ったボールは、見事カップイン。松山には珍しく、両手を広げての会心のイーグル締めとなった。
 ボギーはわずかに9番の一つのみで、首位と6打差の10位タイに順位を押し上げる65のチャージ。しかし、初日と同様、松山の口からはミスの2文字がついて出る。

「ショットは良くない。良くなったかなと思ったら、次のホールでミスショットとかするので、あんまり満足度は高くないです。今日のショットだと6アンダーがいっぱいいっぱいです。難しい所からのパーセーブもありましたし。そこら辺は良かった。自分が思ってもないショットがたまに出るので。そこが、ちょっとずつ減ってくればという感じですね」

 それでも、初日からボギーを5つ減らしたことは、自己評価を高めたようだ。
「どうしようもないボギーにする所がほとんど無かった。ピンチらしいピンチが3つあった所を全部パーセーブ出来たので、9番の何でもない所からのボギー(奥のカラーからのアプローチが3mにしか寄らなかった)は本当にもったいないと思います。ミスパットというミスパットも無かった。最後はおまけという感じだけど、すごく良かったです」

「この内容で試合を続けていけば
もうちょっと優勝争いも出来る」

 最終日に待望の優勝争いをする為に、「優勝スコアは伸びていくと思うので、しっかりと伸ばしていけるように頑張りたい」と臨んだ3日目。松山は最低限の仕事は果たしたと言える。前半は、「バーディーチャンスも少なかったし、長いパットだったので、なかなか入る距離じゃなく、仕方ないかなという感じ」で、8番までスコアボードにパーが並んだ。

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だが、9番で155ヤードの2打目を2.5mに寄せて、この日の初バーディーを奪うと、続く10番では5.5mのミドルパットを沈めて、連続バーディー。14番では、セカンドショットがアドレスのしにくい場所につかまりボギーとするも、15番では150ヤードのセカンドショットが3.5mについてバウンスバック。16番では、右手前のピンに対し、ショートサイドのラフにティーショットがつかまって、この日2つ目のボギーを数えたが、18番では、2オンから、このホール3日間で4アンダーとなるバーディー奪取。4バーディー、2ボギーのこの日2アンダー、トータル8アンダーはトップから5打差の6位タイ。

「もうちょっと伸ばしたかった感じはあるけど、崩れずにアンダーパーでフィニッシュ出来たのは良かったです」

 ショットに関する言葉は、3日間で最も明るかった。
「良くはなっているんですけど、ボールの行方がちょっとズレたり。後半の何カ所かは自分が思ってもいない球が出ました。それ以外は納得がいっている感じなので、明日が楽しみです」

 これほど首位から近くで迎える最終日は、首位から5打差の10アンダー5位タイで3日目を終えたザ・メモリアルトーナメント以来と言えるだろうか。

「しばらくぶりの優勝争いなので、どうなるか分からないけど、午前中にしっかり追いついて、後半に勝負をかけられるようなゴルフが出来たらいいなと思います。久々に4打差、5打差くらいのスタートなので、楽しみだなという感じはあります。まあ、チャンスはあるかなとは思うけど、バッチリ優勝狙いますという感じではないです」

 迎えた最終日。前半、松山はコメント通り、首位を追いかけようとした。1番でさっそく3mのチャンスを迎え、ここはパーとしたものの、続く2番では、グリーン近くからの18mの3打目を1.5mにつけてバーディー。3番ではグリーン左奥からのアプローチを寄せきれずボギーとしたが、4番の1オンを狙えるパー4で、ティーショットをグリーン右奥まで運び、ロブショットで3mに寄せて、すぐにスコアを戻してみせた。

 しかし、「5番、6番、7番が痛かったかなと思います」というように、続く5番の1.8mのチャンスを外したことで、流れを手離してしまった。6番では12mから3パットを喫し、7番では、セカンドを残り51ヤードの所まで運びながら、アプローチがカラーまでオーバーし、さらにそこからカップインまで3打を要して連続ボギー。

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「パットが決まって欲しい所で決まってくれなかった。バーディーパットも長かったですし。噛み合わなかったなという感じですね」と振り返ったが、実際、その後にチャンスらしいチャンスは訪れなかった。14番ではバーディーを奪ったが、これもフェアウェイから181ヤードのショットをグリーン右のラフへ外した後のチップイン。優勝が遠のき、松山は力尽きたように最後の4ホールで2ボギー、1ダブルボギーと4打を吐き出して最終日を終えた。3バーディー、5ボギー、1ダブルボギーのこの日4オーバー。トータル4アンダーで、順位は25位タイまで落ちていた。

 しかし、ホールアウト後の松山は意外なほど、サバサバしていた。優勝はならなかったが、優勝を争う位置にまで自分を引き上げられた事に、意義を見出せたのだろう。
「ショットが徐々に良くなって来ています。パットも今日は悪かったけど、良い方向には向かっている。この内容でもっともっと試合を続けていけば、もうちょっと優勝争いも出来ると思います。残念さより、上向いている方が僕の中では大きいですね。上がり4ホール4オーバーは悔しいけど、それ以上に良い感覚が増えてきています」

 フェデックスカップは16位と後退したものの、ポイントは1783まで伸びて、2年連続ツアーチャンピオンシップ出場は、ほぼ確定。しかし、やはり松山が本当に喜べるのは、優勝を手にしたときだ。

「最終戦に2年連続で入れたことは嬉しいけど、その為にゴルフをしているわけじゃないし、そこに入れなくても優勝した方が嬉しいと思います。嬉しさと悔しさと半々です。1週間空いて2試合あるので、しっかりと準備をしたい。今週、先週から良くなっているものを来週しっかりと調整して、また再来週、優勝争いをバッチリ出来ますというくらいの状態で入って行けたら良いです」

 ウィンダムチャンピオンシップで久々の予選落ちを喫し、先がなかなか見えなかった所から3週間。松山のゴルフも言葉も、確実にステージを上がってきている。

 

 

 

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 5 3 4 4 4 5 3 4 4 3 4 4 4 4 3 4 5 71
4
E
4
-1
4
E
3
-1
4
-1
5
E
6
1
3
1
4
1
4
1
3
1
4
1
4
1
3
E
5
1
3
1
5
2
7
4
75
4
4
E
5
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3
E
4
E
4
E
4
E
5
E
3
E
3
-1
3
-2
3
-2
4
-2
4
-2
5
-1
3
-2
4
-1
4
-1
4
-2
69
-2
3
-1
5
-1
3
-1
3
-2
4
-2
4
-2
5
-2
3
-2
5
-1
4
-1
2
-2
4
-2
3
-3
4
-3
3
-4
3
-4
4
-4
3
-6
65
-6
5
-1
6
E
3
E
3
-1
5
E
3
-1
5
-1
4
E
4
E
3
-1
3
-1
5
E
3
-1
5
E
4
E
3
E
3
-1
4
-2
71
E

リーダーズボード

Pos Name
1 リッキー ファウラー
2 ヘンリック ステンソン
3 チャーリー ホフマン
4T ジム フューリク
4T パトリック リード
4T ハンター メイハン
4T ショーン オヘア
4T マット ジョーンズ
9T ダニエル サマーヘイズ
9T マット クーチャー
9T ジェリー ケリー
25T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-15 F -3 67 67 67 68 269
-14 F -1 67 68 65 70 270
-11 F -4 67 63 76 67 273
-8 F -1 71 65 70 70 276
-8 F -1 72 67 67 70 276
-8 F -1 69 73 64 70 276
-8 F 3 68 67 67 74 276
-8 F 3 67 67 68 74 276
-7 F -3 71 68 70 68 277
-7 F E 69 72 65 71 277
-7 F 1 71 66 68 72 277
-4 F 4 71 65 69 75 280

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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