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2015.08.27 - 08.30

ザ・バークレイズ

6戦ぶりの15位以内となる13位タイ
コメントに戻ってきた「力強さ」

「ミスをミスにしない様にすれば
優勝争いが出来ると思う」

 昨年、レギュラーシーズンを終えた段階で、松山英樹のフェデックスカップランキングは22位。そこから最終的には28位と、やや尻すぼみの結果に終わった。今年は、プレーオフ初戦、ザ・バークレイズを20位という順位で迎えた。最終戦のツアーチャンピオンシップを終えた時点でどこまで上昇することが出来るのか。もちろん、チャンピオンとして1000万ドルという破格のビッグボーナスが得られれば、何よりだ。

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 とはいえ、今、松山の頭の中を占めているのは、そこではない。

「やっぱりタイトルは取りたいと思うけど、今はそういうレベルじゃない。自分の状態を早く上げるようにするのと、何か一つでも来年のメジャーに向けて良いものが掴めるように、優勝争いできるように頑張りたいです」

 マスターズ5位という結果は残したが、実質的には優勝争いをしたとは言えなかった今年のメジャー4戦。悔しい思いはもうしたくない。そのために、今、何をすべきか。ここ最近のままならない自分のゴルフを、どう修正していくのか。

 その意味からいくと、6つバーディーを奪いながら、5番でダブルボギーを打つなどして1アンダーに留まり、トップと4打差の32位タイに終わったザ・バークレイズ初日は、松山にとって不満以外の何物でもないと思われた。だが、松山のコメントは違った。

「ショットがだいぶ良くなってきていると思います。ミスショットもあったので、まだまだだと思うけど、ドライバーショットの不安はだいぶ減ってきました。この3週に比べたら半分くらいだと思います。半分ではまだ戦えるレベルではないですけど、しっかりとそこを崩さないように出来たらいいと思います」

 良かろうが悪かろうが、数字として表れる結果だけでは、松山の心情を推し量ることは難しい。何より、上がりの3連続バーディー、特にセカンドを4mにつけてバーディーとした17番と、約10mの下りの左に曲がるラインをジャストタッチで決めた18番は、松山を満足させるに足る内容だった。

「最後の2つはすごく嬉しかったです。最後の方に伸ばして終わるのは、なかなか無かったので、それは良いかなと思う。明日以降も、今日くらいのドライバーが打てれば伸ばしていけると思います。先週そんなことを言いながら予選落ちなので、あまり楽観視出来ないけど、しっかりと全体的に良いプレーが出来るように頑張りたいです」

 もちろん、手放しで喜んでいるわけではない。わずかでも前進している部分を自分の中に確認できること。それがまた、次の一歩へと繋がっていく。

 2日目は4つと、バーディーの数が2つ減ったが、ボギー3つで、初日と同じ1アンダー。トータル2アンダーで首位から5打差の24位タイ。コメントも初日と同様、1アンダーという数字にしては、ポジティブだった。

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「前半の方は良かったけど、後半になって少しずつずれ始めて、最後の方も良くなかったけど、少しずつ良くなってきているので、それを崩さないように修正できたらいい。9番と18番は、上がりですごく良かったと思います」

 その良かったと言ったのは、バーディーを奪ったホールではない。インスタートのこの日、前半最後の18番では、グリーンから下がったところにあるラフから、ロブショットで4mにつけて、パットをねじ込みパー。最終の9番も、グリーン左ラフからロブショットでベタピンに寄せて、パーセーブ。

「ミスをミスにしないようにすれば、スコアは伸びてくるかなと。ミスして次のティーショットとか、ティーショットをミスした後のリカバリーとか。9番、18番は出来たけど、その他で出来なかったりする部分もあるので、それがしっかり出来るようになれば普通にトップ10に入れると思うし、すごいプレーをしなくても優勝争いが出来るのかなと思います」

 ゴルフはミスのスポーツと呼ばれる。殆どのショットがミスだと。だからミスをするのは仕方がない。それを如何に連鎖させないか。恐らく松山が今年のメジャーで改めて痛感したことの一つなのだろう。そして、それを達成できた時は素直に嬉しい。

 ただしこれも、大きな目標に向けての積み重ねの、わずか1枚の部分に過ぎない。プレー全体を眺めてみれば、まだまだだ。

「決勝ラウンドは1つずつ伸ばせていけたら良いと思う。まだ優勝出来る程のゴルフじゃないし、上に行けるゴルフじゃないけど、しっかりフェアウェイを捉えて、グリーンに乗せていけばチャンスはあると思います」

「第4戦に行くことが全てじゃない
優勝を目指すことが大事」

 3日目、松山は1つと言わず、スコアを大きく伸ばしにかかった。3番でティーショットを池に落としてダブルボギーとし、その後2バーディー、2ボギーと、8番まで2オーバーとしたが、続く9番から圧巻のバーディーラッシュをスタートさせた。9番では残り98ヤードからのセカンドをベタピンにつけ、10番では5.5mを沈めて連続バーディー。

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12番では、2打目をグリーン右のバンカーまで運んで、1.5mにつけるバンカーショットからバーディー。15番では81ヤードのセカンドを1mに寄せ、16番でも59ヤードの3打目を2.5mにつけて、この日2度目の連続バーディー。短い18番もグリーン手前のピンまで25ヤードの場所までティーショットを放って、バーディーでしっかり締めた。トータル5アンダーで首位から6打差の14位タイ。

 しかし、7つのバーディーを数え、3つスコアを伸ばした3日目に対しての松山のコメントは、前の2日間から一変した。「何が良くなっているというわけではないけど、スコアが結果的に良くなったのは良かったと思います。細かいミスはあるけど、スコア的なミスがなかったのは良かったと思います」と、最初から数字にのみプラス面を求める。さらには、「スコアほど手応えは?」「今日のラウンドで得たものは?」というメディアの質問に対し、どちらも、「ないです」と一言。内容が伴わなければ、すぐに自分に厳しい松山が顔を覗かせる。

 迎えた最終日。「チャンスはあると思います。今日の前半のようなプレーをしていたら話にならないと思うので、午後のようなプレーが出来るようにしっかりと準備したいです」と3日目に語ったように、優勝を目指した松山だったが、プレーは文字通りの一進一退を続けた。

1番では、グリーン手前のラフから寄せきれずにボギーとするも、3番ではティーショットをピン左手前3mにつけてバーディー。5番では4mのパーパットがカップに蹴られたが、7番ではセカンドを2.5mに絡めてバーディー。しかし、続く8番ではグリーン奥のエッジから打ったパットが大きくオーバーして、ボギーが先行する。

「なかなかバーディーが取れなくて、もどかしい感じはあった。前半で10アンダーまで行かない時点できつかったです」と、優勝はフロントナインで遠のいた。だが、12番で225ヤードの2打目を6番アイアンで2オンさせてバーディーとし、15番では右のラフから1.5mにつけるセカンドショットで後半2つ目のバーディー。1アンダーでまとめ、トータル6アンダー、13位タイまで順位を上げたこの日のプレーは、初日、2日目と同様、松山に少なからず好感触をもたらしたようだ。特に言及したのは、グリーン左のラフからロブショットで1.5mに寄せ、パーを拾った14番。2日目と同じくバーディーのホールではなく、コメントもどことなく2日目のものに似ていた。

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「今後に繋げるために何をしなくちゃいけないのか。14番のパーセーブなどは良かったし、ああいうのがどんどん出来るようになっていけば良いかなと思います」

 やるべきことがはっきりと見えたということだろうか。松山は、明確には答えなかったが、少なくともここ数戦と比べて、語る言葉に違いが出てきたことだけは確かだ。

「この順位では満足出来ないけど、ここ3、4戦に比べたら良かったと思う。もっと上位で戦いたいし、ジェイソン デイが19アンダーで優勝したように、やっぱりそういうプレーをしないと勝てないと思います。どうしたら出来るのか分からないけど、次までにそういう準備をしたいです」

 14位までフェデックスカップランキングを上げたことを受け、「調子が良くない中でもポイントを獲得して、最終戦に繋がるか?」という最後の質問が飛んだが、それに対する松山のコメントもまた、意欲に溢れていた。

「第4戦に行くことがすべての目標じゃないので、優勝を目指すことが大事」

 戻ってきた力強さ。松山の復調、いや、以前よりもっと進化した松山を見られる日は、案外近い所まで来ているのかもしれない。

 

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 3 4 4 3 4 4 4 4 3 5 4 3 4 5 4 4 70
5
1
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67
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4
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2
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1
3
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3
-1
69
-1

リーダーズボード

Pos Name
1 ジェイソン デイ
2 ヘンリック ステンソン
3 バッバ ワトソン
4T ザック ブレア
4T ザック ジョンソン
6T ダニエル サマーヘイズ
6T ライアン パーマー
6T 裵 相文
9T ジェイソン ボーン
9T ダスティン ジョンソン
T13 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-19 F -8 68 68 63 62 261
-13 F -4 68 66 67 66 267
-11 F -1 65 68 67 69 269
-10 F -4 69 68 67 66 270
-10 F -1 69 65 67 69 270
-9 F -4 67 70 68 66 271
-9 F E 69 67 65 70 271
-9 F 2 69 67 63 72 271
-8 F -5 71 64 72 65 272
-8 F -5 70 70 67 65 272
-6 F -1 69 69 67 69 274

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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