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2015.08.06 - 08.09

WGCブリヂストンインビテーショナル

37位タイまで挽回した最終日
全米プロへ繋がる4アンダー・66

「勝ちたいと思う理由は
コースが難しいから」

 6月下旬の全米オープン以来、約1カ月半ぶりのアメリカでの試合。しかし、松山英樹の感覚では、ちょっと違うようだ。
「アメリカの試合って、いつ以来だろう。全米オープン以来ですか。あれはコースの雰囲気がアメリカじゃないからなあ(笑)。となるとメモリアル、2カ月前ですね。ダンロップ・スリクソン福島も距離が短かったですし、試合でこうしたリンクス系でもない、しっかりとしたと言うようなコースは久々です」

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 松山にとって目下の大目標は、やはり次週の全米プロ選手権。しかし、昨年も語っていたように、今回のワールドゴルフチャンピオンシップ、ブリヂストン・インビテーショナルも、勝ってみたい気持ちが強い一戦だ。
「勝てればいいですけどね。勝ちたいと思う理由は、コースが難しいからです」
 難易度の高いコースは、やはりゴルファーの心をくすぐるのだろう。

「ちゃんとグリーンに乗せて、パーを取れればいいかなと思います。チャンスが来たらバーディーを取りたいです。アプローチの調子が悪いので、どうなるか。毎年優勝スコアも15アンダーくらい出ているので、それに近い数字が必要になってくるかなと思います。初日、2日目とオーバーパーは避けたいですね」

 その青写真通り、松山は初日に確実なラウンドを見せた。1番で、カップに入る前に歩き出すパッティングで下りの1.5mを沈めてバーディー発進とすると、4番で1mを外してボギーとするも、5番では7m、6番では8mと長めのパットを続けて決めて連続バーディー。

7番では、ティーショットのファーストバウンドが硬いグリーンで跳ねて左奥のバンカーに入り、この日2つ目のボギーとしたが、折り返しての12番ではまた7mのロングパットを沈めた。
14番ではティーショットが右のカート道路に止まったが、「ラフから打ってもいいラインに打って行ける気がしなかったので、パーを獲るためにはそのまま打ちました」という2打目でグリーン奥まで運び、そこからチップイン。上がりの18番では、ティーショットを右の木の中に打ち込んでダブルボギーを叩いたが、松山は、「ティーショットがあそこに言った時点で仕方がないです」と、割り切った様子で振り返った。5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの1アンダーで69。首位に4打差の14位タイは上々だ。

 しかし、だからといって松山の感触が良い訳ではなかった。
「何が良かったという訳ではなかったが、アンダーパーで良かったと思います。修正はいくらでもしたいですけど、すぐに出来るものではない。今日のことは忘れてやっていければ良いかなと思います」

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 忘れたかったのは特に、「後半に打ち損じが増えてきた。全体的に不安があったので、最後もああいうことになりました」と言うショットの出来だろう。だが2日目、不安がそのままプレーに表れた。インスタートのこの日、11番でティーショットを林に打ち込みボギーとすると、13番でもティーショットが左ラフに行き、14番でも右バンカーに打ち込んで、いずれも2mちょっとのパーパットが決まらず連続ボギー。さらに16番では、138ヤードの3打目が、「なんで池に入ったのか分からないままで。良いショットではなかったが、池に入るようなショットではなかったと思います。そこが自分の中で感覚がずれている所です」という痛恨の一打となってダブルボギー。後半も、3番で2打目が木に当たって池に入り、ボギー先行。それ以外はほぼパーが続き、8番で2mを沈めて一つバーディーを返すのがやっとだった。1バーディー、4ボギー、1ダブルボギーで5オーバーは75。トータル4オーバーは49位タイ。トップとは12打離れ、早くも優勝の可能性は微かなものとなってしまった。

「フェアウェイに行かない、グリーンに乗らない。しんどいですよね」
 この日、フェアウェイキープ率21%、パーオン率44%。確かにこれでは、モンスターコース、ファイアストンCCでは戦えない。

「光明? 真っ暗ですね。そんなに調子が悪いと思っていなかったのに、なんでなのかなという感じです。練習と本番のスイングが大分変わっているという事だと思います。コースに出ても崩れないものを見つければ大丈夫だと思う。ここまで調子が悪いのも久しぶりです。どうにかしたいと思います」

20位から外れた順位は8試合ぶり
それでも、「多分大丈夫だと思う」

 しかし3日目を迎えても、松山の調子は上がらなかった。練習場からすでに散っていたボールは、コースに行っても、許せる幅には収まってくれない。2番では、ティーショットが左に曲がって、木に当たり、隣のホールにまで転がってボギー。4番でもわずかに右に行って、右のラフからセカンドも左へ飛んでラフを渡り歩いてボギー。5番でもパーは拾えたものの、ティーショットが大きく左に飛んだ。8番では、前下がりのライからのセカンドが想定より右に曲がって、グリーン右のバンカーにつかまり、3つ目のボギー。

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 折り返して10番で1.5mを決めてバーディーとし、反撃を期したが、11番で下りの1.5mを決められずパーとすると、やはり流れはやってこない。13番では左ラフからのセカンドを、木を避けるために低く打っていったが、グリーン奥のラフまで転がり、ボギー。14番で6mのバーディーパットを外すと、15番では13mのバーディーパットが最後に右に曲がり、それを考慮して左に曲がると読んだ返しのパーパットは曲がらず、この日5つ目のボギー。

こうなれば、18番で7mを決めてバーディーフィニッシュをしても、松山が、「あてにならないですね」と口にしてしまうのも仕方がない。2バーディー、5ボギーのこの日3オーバーの73。トータル7オーバーで首位からは18打も離れての58位タイ。

「後半はミスの範囲が、昨日や今日の前半に比べて狭くなって、グリーンを捉えていましたけど、まだ戦えないレベルです。もう少しうまく打てればいいんですけど。練習してみて、昨日の終わりは良かったんですが、今日スタートしてみて悪かったです」

「来週はメジャーなので、それに向けて良い形で締めくくれたらいいなと思います」と松山が語ったように、全米プロに向けて不安を少しでも払拭したい最終日。

思いが通じたのか、ショットは、「朝の練習場で、昨日までよりは全然良い感じで振れていた。試合でどうかなと思う所はありましたけど……」という所まで戻ってくれた。少しは戦えるという感触があったのだろう。1番では4m、2番では2.5mを沈めて、連続バーディー発進を決めると、6番でも8mの下りのラインを読み切って3つ目のバーディー。

 しかし、「忘れていたものを思い出してやったけれど、まだ8番とか14番のティーショットみたいにとんでもない事が起きることがありますね」と言うように、全幅の信頼を置くまでには至らないスイングが、8番と14番の1打目を大きく曲げさせた。8番では、130ヤード地点の木に当たって下に落ち、3打目も再び木に当たる乱調で、よくボギーで上がれたという内容。折り返して10番で2mを決めて、この日4つ目のバーディーを奪ったが、迎えた14番では、今度はドライバーが右のバンカーにつかまり、2打目もグリーン左手前のバンカーに入って、ボギー。

 それでも、16番で2m、18番で1.5mを沈めて、上がり3ホールを2バーディーで締めれば、満足度はそれなりに高くなる。スコアも6バーディー、2ボギーのこの日4アンダーの66。トータル3オーバーで、終わってみれば、順位は前日の58位タイから37位タイまで挽回していた。

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「3日間あまり良くなかったので気持ちが良くないというのはありますけど、ショットもパットも良かったですし、やっぱりスコアにつながっているのが一番良かった。良いラウンドで終われて良かったと思います」

 ずっと続けていた20位以内の順位は、この日でストップした。3月のアーノルド・パーマーインビテーショナルでの21位タイ以来、8試合ぶりの事。2日目、3日目のブレーキが大きかったし、ここまで悪いラウンドを連続させたのは珍しいと言えるかもしれない。

 だが、松山は周囲が思うほど、現状に悲嘆してもいない。

「ショットが悪くて、ここまで長引いたのは久々です。最近は試合になればなんとなくバーディーチャンスにつけたり、パーオンしたりしていた。ここまで乗らなくて苦しんだのは久しぶりです。いい経験になったと思います」

 その言葉通り、本当に良い経験になったと言えるのは、全米プロで結果を出したときだろう。開幕まで3日間。ショットの復調は急務だが、松山はもちろん、短い時間しかない中でやり遂げる覚悟だ。

「戻せると思ってやりたいですよね。たぶん大丈夫だと思います。去年ほど悩んでいるわけじゃないので」

自分に対して厳しい松山がここまで言うのだから、期待していい。

 

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 5 4 4 3 4 3 4 4 4 4 3 4 4 3 5 4 4 70
3
-1
4
-2
4
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66
-4
4
E
6
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1
5
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3
2
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3
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3
3
73
3
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5
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5
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3
6
3
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4
E
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1
5
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3
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5
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5
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75
5
3
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5
-1
4
-1
5
E
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4
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4
-1
4
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4
-1
4
-1
2
-2
4
-2
3
-3
3
-3
5
-3
4
-3
6
-1
69
-1

リーダーズボード

Pos Name
1 シェーン ローリー
2 バッバ ワトソン
3T ジャスティン ローズ
3T ジム フューリク
5 ロバート ストレブ
6T ダビド リングマース
6T ダニー リー
6T ブルックス コエプカ
6T ヘンリック ステンソン
10T ジョーダン スピース
10T リッキー ファウラー
37T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-11 F -4 70 66 67 66 269
-9 F -4 70 66 69 66 271
-7 F 2 67 71 63 72 273
-7 F 2 66 66 69 72 273
-6 F -2 68 70 68 68 274
-5 F -2 70 71 66 68 275
-5 F -2 65 72 70 68 275
-5 F -1 69 69 68 69 275
-5 F E 68 69 68 70 275
-4 F -4 70 68 72 66 276
-4 F -3 67 72 70 67 276
3 F -4 69 75 73 66 283

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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