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2015.06.04 - 06.07

ザ・メモリアルトーナメント

5位タイで惜しくも届かなかった連覇
「成長より、勝てなかった
悔しさが強い」

2人の人気者を脇役にする
8バーディー、ノーボギー

 帰ってきた思い出の地、ミュアフィールド・ビレッジ。「早いですね、1年。もう少しゆっくりだったらいいなあ」という松山英樹の言葉の真意は何か。昨年のザ・メモリアルトーナメントを勝って以来、何度も優勝争いに絡み、マスターズでは、メジャー自身最高の5位。しかし、そこに素直に成長を感じない所が、松山だ。何より、この1年の間に、PGAツアーで勝利を重ねられなかった事が、彼をして、「早い」と言わしめるのだろう。

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 肝心のゴルフの調子が思うように上がってこない事も、彼の言葉を湿らせる。
「2週間のオフで、ショットはよく練習をしたんですが、今は調子が悪すぎて逆に練習しなければ良かったのかなあと」

 しかし、いかに調子が悪くとも、ディフェンディングチャンピオン。しかも、フィル・ミケルソン、リッキー・ファウラーという絶大な人気を誇る2人とのペアリングも、松山に良い意味での緊張感を与えてくれたのだろう。「何で良くなったのか全く分からないです(笑)」と振り返りながらも、初日の松山は、ベストと言えるほどのラウンドを見せた。
 2番で4mを決めると、続く3番でも3mを沈めて連続バーディー。7番では2オンは逃したものの、寄せワン。9番では2打目を奥から戻して60cmのスーパーショット。
 後半も序盤から飛ばした。11番から14番まで、最長でも5m強というチャンスが続き、4連続バーディー。完全に、同組の2人のスターを脇役にする、8バーディー、ノーボギー。
「昨日の練習で少し、これなら行けるかなという感じはありました。でも、スタートの時は不安でした。それでも、ちょっとずつ良いショットが増えてきて、不安もなくなってきました」

 ザ・プレーヤーズチャンピオンシップに続き、2度目の初日トップ。もちろん、「まだ初日」と断りを入れたが、気分が悪いはずもない。というより、前年優勝者としての初日の出来に、ほっとしたという所だろうか。

「最後はミスショットがあって、また不安になってきているので、明日もどうなるか分からないけど、焦らずやっていけたらいいなと思います。良い位置で終われているので、この上位をあと2日キープして、最終日を良い位置で回れるように頑張りたいです」

 迎えた2日目。松山の言葉の中の良い予想も悪い予想も、そのまま的中した。まずは悪い予想。開幕前に、「どこに飛ぶか分からない。フェアウェイには行くのですが。右からドローと思ったら、左からスライスでフェアウェイとかですけれどね。イメージと全然違うんです」と語っていたショットの不安定さが、顔を覗かせる。初日に92%を超えたフェアウェイキープ率は71.43%、パーオン率も94.44%から38.89%に急落。インスタートのこの日、14番で初めてフェアウェイキープとパーオンに成功という状況では、よくそこまでパーを拾い続けられたという思いだっただろう。続く15番パー5でバーディーを先行させたが、17番では、ガードバンカーからホームラン。

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「あそこでダボだと、今日のショットでは持ち直すのは難しかったので良かったです」と、よくボギーで上がれたというのが、正直な所だったようだ。折り返して1番では、11mのパットがカップイン。5番でもしっかりバーディーを奪って、この日2アンダーとしたが、8番でバンカーから寄せきれずにボギーとして、最終9番でも119ヤードのセカンドを左手前バンカーに入れる(結果はパーセーブ)という上がり方では、苦笑いの第一声が、「疲れました」でも無理はない。
「よく1アンダーで回れたなという感じです。朝の練習から昨日のフィーリングが無くて、同じように振っているつもりなのに、中々思い通りにボールを打てなかったです」
 パーを拾った13ホール中、2パットは4ホールで、「アプローチしかしていないですね。今日は」と言うように、この日、チャンスは少なく、3バーディー2ボギーと1打伸ばせたのみ。しかし、もう一つの良いほうの予想である「上位をキープする」事は出来た。首位とは3打差の5位タイ。堂々、優勝戦線での決勝ラウンド進出である。
「無駄なボギーは少なかったですし、ボギー2つで収められたのは良かったなと思います。ショットが戻ってくれたら一番良いです。練習します!」

「『なんかのイタズラだろう』と
大典さんと話していた」

 3日目。言葉通りにショットを改善する事は出来ず、フェアウェイキープ率は71.43%と前日と同じで、パーオン率も55.56%わずかに上がっただけだったが、内容は変わった。何よりチャンスが増えた。しかし、「悪くないストロークでも、決まって欲しい距離が決まってくれなかったです」というパットが、この日のスコアにブレーキをかけた。1番4.3m、3番4mが入らず、5番では2mのパットがカップを1周して弾かれた。「序盤、ボギーは打っていなかったので、全然焦ることなくバーディーが欲しいなあという感じでやっていました」と言うように、6番では2mがようやく決まり、バーディーが先行するも、続く7番では3.5m、8番では3mが入らない。すると、9番ではセカンドがフライヤーでグリーン奥にオーバーし、10番ではティーショットがアゴの高い左バンカーにつかまって、連続ボギー。
 11番では2打目が右に飛んで、ギャラリーの頭部を直撃し、流血というアクシデントも発生。

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思いは複雑ながら、ここでバーディーをもぎとり、さらに12番を3打目のアプローチでチップインパーとした事で、スイッチが入った。13番ではセカンドを1mに絡め、15番ではラフからの下りのアプローチを、お先にの距離に寄せて、11番からの5ホールで、3つスコアを潜らせた。

 16番では、アプローチがグリーンに届かずボギー。それでも、「最終ホールのティーショット、セカンドは凄く良かったので、明日に繋がると思います」と、前日と同じ1アンダーながら、良い締めくくりに満足感を示した。首位と5打差に広がるも、10アンダー5位タイ。

「初日のようなスコアが出れば全然チャンスはあると思うので、それに向けて頑張りたいです。5打は、中々大変だと思うけど、1打1打に集中して、結果が逆転に繋がれば嬉しいです」
 実際、最終日の松山は、全く逆転を諦めていなかった。前半を7番のボギーで1打落として折り返しても、ブレなかった。「前半のバーディーチャンスで取れなかったのは残念だけど、ああいうショットが打てていれば、後半に流れは絶対来ると思っていました」という言葉通り、11番でのバーディーが狼煙となった。

13番では1.5m。14番ではウォーターハザードに近い右のピンを果敢に狙ってベタピン。15番では3打目を奥から戻して、こちらもOKの距離。怒涛の3連続バーディーで13アンダー、首位とは1打差となった。

 迎えた16番。「去年とは心境が違う感じで、今年はバーディーが欲しかったです」と振り返るティーショットは、9番アイアンで172ヤードを右からのフォローに乗せた。しかし、「思ったより風を受けました。そこをまだ読めない自分の判断力の甘さと、少しミスショットでした」ボールは、昨年の最終日と同様、グリーン手前の池へ。痛恨のダブルボギー。

 しかし松山本人は、「16番もミスだが、17番のセカンドが痛かったです」と語る。まだ、諦めてはいなかったのだ。だが、フェアウェイからの2打目は、大きくグリーンをオーバー。
「自分の距離感を信頼していないですよね。それで大オーバーに繋がったと思います」
 奥のラフから見事パーを拾ったものの、優勝の目はここで完全に潰えた。

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 しかし、やはり松山には何かがあることを感じさせる出来事がまだ待っていた。18番は昨年、4日間バーディーという離れ業を演じたホール。右バンカーからのセカンドは、ピン右奥3mへ。「(キャディの進藤)大典さんと、『なんかのイタズラだろうねえ』なんて話していた。距離はちょっと長かったような気がしますけど」と言うように、昨年のプレーオフで優勝を決めたパットとほぼ同じライン。運命的なバーディーで締めて、通算12アンダー、首位とは3打差の5位タイでフィニッシュ。
「去年よりはショットの状態が良くない中、今日も難しいアプローチもあったし、そこでパーセーブ出来たりする事が沢山あったので、そこで凄く成長を感じた。でも、勝ちに来ているので、成長よりも、勝てなかった悔しさの方が強いです」
 しかし、ディフェンディングチャンピオンの面目を保つプレーをしっかり見せられた事は、また一つ大きな経験となったはずだ。

「ここで連覇はタイガー(ウッズ)だけなので、やりたいなと思っていた。残念でした」
 次は、いよいよ今季メジャー2戦目、全米オープン。
「間に1週間あるので、この悔しさを晴らせるようにしっかり頑張りたいです」

 そのためには、ショットの調整が急務だが、松山の中には今、少しの迷いがあるという。

「自分の求めているものが今、何か分からない。オーガスタのときのようなショットが良いのか、今週の初日みたいなのが良いのか。それが定まれば、安定してくると思います」
 このオフの間に、雲は晴れているだろうか、それともさらに濃く立ち込めているのだろうか。もちろん、前者であることを願いたい。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 4 3 5 4 5 3 4 4 5 3 4 4 5 3 4 4 72
4
E
4
E
4
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3
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5
E
4
E
6
1
3
1
4
1
4
1
4
E
3
E
3
-1
3
-2
4
-3
5
-1
4
-1
3
-2
70
-2
4
E
4
E
4
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3
E
5
E
3
-1
5
-1
3
-1
5
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5
1
4
E
3
E
3
-1
4
-1
4
-2
4
-1
4
-1
4
-1
71
-1
3
-1
4
-1
4
-1
3
-1
4
-2
4
-2
5
-2
4
-1
4
-1
4
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5
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3
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4
E
4
E
4
-1
3
-1
5
E
4
E
71
-1
4
E
3
-1
3
-2
3
-2
5
-2
4
-2
4
-3
3
-3
3
-4
4
-4
4
-5
2
-6
3
-7
3
-8
5
-8
3
-8
4
-8
4
-8
64
-8

プレーオフ

優勝者 NO 1 2 3
HOLE 18 18 10
PAR 4 4 4
ダビド リングマース 4 4 4
  ジャスティン ローズ 4 4 --

リーダーズボード

Pos Name
1 ダビド リングマース
2 ジャスティン ローズ
3T ジョーダン スピース
3T フランチェスコ モリナリ
5T マーク リーシュマン
5T 松山 英樹
5T ジム フューリク
8T トニー フィナウ
8T ケビン キスナー
8T キーガン ブラッドリー
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-15 F -3 67 65 72 69 273
-15 F E 68 67 66 72 273
-13 F -7 68 70 72 65 275
-13 F -1 68 67 69 71 275
-12 F -3 69 67 71 69 276
-12 F -2 64 71 71 70 276
-12 F -1 69 66 70 71 276
-11 F -5 71 66 73 67 277
-11 F -2 67 71 69 70 277
-11 F -2 68 74 65 70 277

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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