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2015.05.14 - 05.17

ウェルズファーゴ選手権

今季12回目、7戦連続トップ25
「気持ちはそんなに下を向いていない」

「まぐれ」の初日3アンダー
「奇跡に近い」2日目1アンダー

 前週、ザ・プレーヤーズチャンピオンシップを終えて、「良いショットの感触はここ最近無かった位良い感じで来ているので、それは収穫かなと思います」と自己評価した松山英樹。しかし、松山の言葉がさらに上方修正される事は無かった。
「勝つには程遠い内容かなと思いますが、そこを早めに掴めればチャンスは出てくるかなと。優勝はしたいですけど、まずは予選通過を目指して、そこから上位にいれば我慢をして、優勝に近い位置でプレーできたら良いと思います」

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 レジャーのゴルフなら結果オーライでも喜べるが、プロフェッショナルのゴルフはもちろん違う。自分のスイング、パッティングが出来て、その感触通りにボールが進まなければ、満足に戦えない。常に勝利を念頭に置いている松山にとっては、なおさらだ。ゲームに挑む前から、こんな言葉を口にする事自体、本来ならば許せないはずだ。

 初日、傍目には予選通過どころか、優勝争いも可能に見えるスコアとポジションで終えても、この松山のトーンは変わらなかった。
「自分の中では3オーバーくらい打ってもおかしくないような感じです」

 1番からスタートしたこの日は、2番で2mにつけバーディーとし、5番では注文通りの3オン1パット、7番でも2打目をグリーンオーバーさせながら3オン1パットと、3つのバーディーが先行した。9番でパーパットがカップに蹴られ、12番ではアプローチが寄らず、1アンダーとしたが、「パッティングが良くないので、グリーンに乗らないと苦しい展開になると思った。14番からは17番まではしっかりグリーンに乗せる事が出来ました」と言うように、14番、15番、17番では3.5m、1.8m、4mのチャンスをしっかりものにした。

「18番はすごくもったいなかったです」と言うボギーとしたが、6バーディー3ボギーの通算3アンダー、首位と3打差の7位タイ。

 しかし、「ラッキーな3アンダー」で、6つのバーディーも、「そんなに取っている気はしない」し、「自分のフィーリングが良ければ、入ったという喜びも来ると思うけど、悪いのであまりそれもなく」、感覚と結果のズレは、松山の心と手に、気持ち悪さを残した。 「ショットは良い感じで振れているのも増えてきたけれど、まだしっくり来ていない部分が沢山あります。パッティングは入れば一番良いけど、入るにせよ、次のストロークに関係すると思うので、絶対フィーリングが良い方が大切だと思います。そういうのが最近少ないかなと」

 2日目、ズレはさらに顕著になった。インスタートの10番ティーショットで右手を離すと、12番では145ヤードの2打目がグリーンオーバー。15番はバーディーとしたが、251ヤードのセカンドはグリーン左奥のギャラリースタンド前に曲げた。18番でもフェアウェイからの145ヤードが右に飛んで、ピンまで10mが残った。
 折り返して1番では、ティーショットを左の林へ打ち込み、2番ではティーショットがバンカーで目玉となって、連続ボギー。

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5番ではバーディーを奪ったが、これもグリーンオーバーさせたセカンドを、避けたギャラリーが蹴る形となってエッジに戻った事が幸いした結果だった。7番では、2打目がピンを18mオーバー。8番では3.5mのチャンスからバーディーを奪って、この日のスコアを一つ潜らせ、通算4アンダー、19位タイで2日目を終えたが、これでは、「全部ダメでしたけど、よく1アンダーで回れた。自分の感覚としては奇跡に近い。昨日の3アンダーもまぐれだと思います」と言うのも無理はない。
「ショットがちょっと散らばっています。良いショットのときは良い感じで来ていると思うけど、その良い時と悪い時の差が何故出ているか、まだ分からない状況。あり得ないくらい飛びすぎたり、あり得ないくらいショートしたり、大変な1日だったなという感じでした。7番のセカンドも、アゲインストでなぜあんなに飛ぶんだっていうくらい飛びました」

「パッティングはどうやって
打っていいのか分からない状態」

 しかし、それでもまだ首位とは6打差。諦め切ってしまう位置でもない。「あまり上位は期待出来ない感じですけど、一回ハマればチャンスはあると思います。あまり自分に期待しすぎないで、ちょっとずつ伸ばせれば良いかな」という思いでプレーした3日目。出だしの1番こそ3パットでボギーとしたが、そこからの前半、松山はチャージを見せた。3番で124ヤードの2打目をピン奥から戻して2.5mにつけバーディーとすると、5番では、3打目のバンカーショットを90cmに寄せてバーディー。7番ではイーグル逃しのバーディー、8番はあとわずかで1オンという場所まで運んで、連続バーディーを奪う。2番でも3.5m、9番でも5mのチャンスだった。

 しかし、「3番から8番くらいまでの感覚は、まあ良かったですが、良くなったら最後まで続くと思いますけどね」と続けたように、後半に入ってパッティングが決まらなくなり、スコアはなかなか動かなくなった。11番では5.5m、12番では4m、13番では1.8mが入らない。14番では、3日目にして初めてドライバーを握り、1オン狙いからバーディーを奪ったが、15番では4mが決まらず、16番では1mのパーパットがカップに弾かれた。17番ティーショットではボールをいい雰囲気で見送ったが、グリーン左手前。アプローチもミスでショートし、連続ボギーを喫した。

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この日、伸ばせたのは2打のみ。3日目に61を叩き出し、一気に18アンダーで首位を奪ったロリー・マキロイとは12打差の23位タイ。

「もうちょっと伸ばせたかなという感じでもあるし、流れが良くなりそうな所でミスして、自分から自滅した感じです。上位を目指すためには伸ばさないといけない日だったけど、今の自分の状態からすれば、上手く出来たんじゃないですかね」

 それでも3日目にしてようやく、内容に関しても前向きなコメントが出てきた。
「ショットは昨日に比べて大分良くなって来ているので、明日も楽しみ。今日のショットがあれば6アンダー、7アンダーくらいは出せそうかなと思います。でも、それが中々続かないのが最近のゴルフなので、少しでも伸ばせるよう、頑張りたい」

 交錯する希望と不安。しかし、4日目に形となって表れたのは、もちろん望みもしない後者だった。2番パー3で1mにつけてバーディーを奪ったが、その後は出入りが激しい。「ショットもパットもアプローチも全部良くなかった。何も良くなかったですね」と説明したように、4番と5番では約1.5mのパーパットが外れ、7番ではバーディーを奪ったものの、イーグルパットは2.8mもオーバー。8番では1.5mのパーパットが強めに入ってカップに蹴られ、9番で今度はティーショットが木に当たって連続ボギー。

 折り返して10番では、82ヤードの3打目が1.5mにつき、3つ目のバーディー。さらに、短い14番ではグリーン手前7.3mまで1打目を運び、15番ではほぼ2オンの位置まで2打目を放って連続バーディーとしたが、16番ではグリーン右からの38ヤードのアプローチが5.5mショートし、ボギーを献上。結局、この日はイーブン、トップから15打差の通算6アンダー、20位タイで2週間の休養に入ることになった。

 最終日、フェアウェイキープは5回。パーオン率は、前日の77.8%から55.6%に急落。ただ、松山のより大きな悩みは、パッティングだ。

「やっぱりパットが……という感じですね。ショットは悪いながらも、チャンスも作れていますし、19個のバーディーが取れているというのは、ショットがある程度近い所についているという事。昨日良かった分、ショットにはストレスが溜まりましたけど、それ以上にパッティングはどうやって打っていいのか分からない状態になっています。2週間前までは良かった。それを早く戻せるように練習していけたらいいと思います」

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 それでも、振り返ればこれで今季15戦中12回目、7戦連続のトップ25。昨年は全24戦で12回、最大で4回連続だから、成長著しい。自身のゴルフへの厳しい評価とは違って、松山本人も実は、「気持ち的にはそんなに下を向いている感じはない」とのことだ。

 次は、まさに「記念すべき」、ザ・メモリアルトーナメント。
「間の2週間も試合には出たいと思いますけど、今の状態で出るよりはしっかり休んで状態を整えた方が良いかなと思います。しっかりとメモリアルに良い状態に持って行けるように頑張りたいです。出来れば優勝したいですけど、それは毎週思っている事。それが上手く行かないのがゴルフなので、自分のベストを尽くせる状態で出来るのが一番かなと思います。」

 今年はスタートで、「ディフェンディングチャンピオン」とコールされる。もちろん、変わったのは枕詞だけではない事を証明するためにも、この2週間がとても重要である事は、松山自身、痛いほど認識している。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 4 4 5 3 5 4 4 5 4 4 3 4 5 4 3 4 72
4
E
2
-1
4
-1
5
E
6
1
3
1
4
E
5
1
5
2
4
1
4
1
4
1
3
1
3
E
4
-1
5
E
3
E
4
E
72
E
5
1
3
1
3
E
4
E
4
-1
3
-1
4
-2
3
-3
4
-3
5
-3
4
-3
4
-3
3
-3
3
-4
5
-4
5
-3
4
-2
4
-2
70
-2
5
E
4
1
4
1
4
1
4
E
3
E
5
E
3
-1
4
-1
5
E
4
E
4
E
3
E
4
E
4
-1
4
-1
3
-1
4
-1
71
-1
4
E
2
-1
4
-1
4
-1
4
-2
3
-2
4
-3
4
-3
5
-2
5
-2
4
-2
5
-1
3
-1
3
-2
4
-3
4
-3
2
-4
5
-3
69
-3

リーダーズボード

Pos Name
1 ロリー マキロイ
2T パトリック ロジャース
2T ウェブ シンプソン
4T ゲーリー ウッドランド
4T フィル ミケルソン
4T ロバート ストレブ
7T ジェフ オギルビー
7T ジャスティン トーマス
9T ケヴィン ストリールマン
9T ショーン ステファニ
9T ジェイソン ボーン
9T ブレンダン スティール
20T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-21 F -3 70 67 61 69 267
-14 F -4 68 68 70 68 274
-14 F E 67 67 68 72 274
-12 F -5 70 71 68 67 276
-12 F -4 71 66 71 68 276
-12 F -1 65 69 71 71 276
-11 F -4 69 69 71 68 277
-11 F -2 69 73 65 70 277
-10 F -4 69 71 70 68 278
-10 F -3 69 70 70 69 278
-10 F -3 72 68 69 69 278
-10 F E 69 69 68 72 278
-6 F E 69 71 70 72 282

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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