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2015.05.07 - 05.10

ザ・プレーヤーズ選手権

悪い流れを断ち切っての17位タイ
戻ってきた「最近には無い程の感触」

初めての初日首位発進
初めてのバーディーゼロ

 絶好調ならば、黙っていてもスコアは出る。不調のときに、どれだけ粘れるか。いかに修正し、持てる技を駆使しながら、結果にまとめられるか。前週のロリー・マキロイとの一騎討ちで改めて感じた、世界のトップが持つ、一段上を行く安定感。
「ショットは全部良くないですね、今。良いゴルフをすれば優勝には届くと思うし、それが出来るかどうか。それが今は出来ていないと思います」

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 自身の現状をこう評した松山英樹にとって、「第5のメジャー」、ザ・プレーヤーズチャンピオンシップは、まさにこの底力が問われる4日間と言えた。
 その意味で行くと、初日の18ホールは完璧だった。松山自身、「内容的にはちょっと良くない部分は多かったけど、スコアが良かったので、今日は良いかなと思います」と振り返った通り、ベストの状態とは言えない中、しっかりゲームを作った。インスタートのこの日、13番で3.5mに付けるティーショットからバーディーを奪うと、15番ではセカンドを左ピンハイ1m、16番では214ヤードからの2オンで連続バーディー。
「後半になってちょっとタイミングが合わなくなって、そこで手を離したり、ミスショットが多くなったりしました」と言うように、折り返しての1番では、ティーショットもセカンドもバンカーに入れ、3打目もピン手前6.5mと大きくショートして、初のボギー。しかし、「結果的にフェアウェイに行ったり、ピンに付いたり、ラッキーな部分が多かった」こともあり、2番ですぐさまバウンスバックし、4番では左ピンハイ2.5mに寄せて、この日5つ目のバーディー。最終9番でも、3mを沈めてバーディーで締めくくった。

 リーダーズボードに目をやれば、最上段に輝くHIDEKI MATSUYAMAの名前。ビッグタイトルを賭けて集まった世界のトッププレーヤーが全員ホールアウトしても、その位置は下がる事がなかった。5アンダーに4人並んで、日米ツアーを通じて初のトップ発進。
 もちろん、松山は一喜一憂しない。独特の表現で、周りの盛り上がりに待ったをかける。
「別にまだ初日なので。今日で終わるなら嬉しいですけど。明日からもしっかり、今日みたいに我慢強くやれれば良いなと思います」
 それより気になるのは、やはり、自身のプレーに対する、もやもやした感触だ。
「ショットの後に手を離してもピンに付いているということは、ビシっと来たらオーバーする。今日も、何回もショートしたと思ったのが付いたりしたので、まだ自分の距離感というものが分かってないのかなと思います。パッティングも、良い感じで打てている所もあるけど、まだ何カ所か自分が思った通りに打てていない所もある。それでも大きなミスにならずにボギーも少なく回れたので、それは良かったと思います」
 しかし、迎えた2日目は、初日とは対照的な内容となった。初日に続き、こちらも、「初」の付くラウンド。しかし、全く嬉しくない、PGAツアーで初のノーバーディーデイ。

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「バーディーが無かったら、さすがにストレスが溜まります」という1日は、「よく耐えたなという感じ」の苦しさだった。2番では1打目を左の木に当て、飛距離は138ヤード。394ヤードを残しながら、なんとかパーを拾った。続く3番では、ティーショットがグリーン奥のバンカーへ。スタンスがバンカーの外という難しい状況から、ここもパーで凌いだ。しかし、5番では左に打ち込み、212ヤードのティーショット。ベアグラウンドからの低く出た2打目はグリーンを転がって奥にオーバーし、そこから寄らず入らずのボギー。稼ぎたい9番でも、1.5mのパーパットがカップ左の壁に蹴られた。
「修正する部分が分かっていたら、ラウンド中に修正出来ている。色々自分の中で試したが、その中で良いショット、悪いショットがありました」と言うように、後半に入っても、バーディーパットが決まらず、苦しい場面も続いた。15番ではまたセカンドがベアグラウンドのライ。それでも1mに寄せてパーをセーブした。最終18番では、177ヤードのセカンドをグリーン右手前の凹凸のあるラフに打ち込み、ピンも右手前のため、寄せにくい状況となったが、3.5mの下りのパーパットをしぶとく沈めた。トップの8アンダーからは5打離れての3アンダー、27位タイ。

「今のスイングが、
自分の振りたいフィーリング」

 満足など出来ない内容に、もちろん松山は言葉少なだった。しかしそれでも、「難しいコースなので粘り強くバーディーが取れたら、チャンスはあると思います。しっかり追いつけるように頑張りたいです」と、3日目での再浮上を見据えた。迎えた第3ラウンドの1番ホール。129ヤードからの見事な2打目は、その思いの表れのようだった。左ピンハイ1.5mに付けてのバーディースタート。
 しかし、後が続かない。「昨日もそうですけど、良いショットもありますが、悪いショットが出たときはとんでもないミスになっています」という言葉の典型が、2番のパー5。前日に続いて左の木に当てるティーショットで、130ヤード止まり。392ヤードの残りを、またなんとか4打で耐え忍んだが、5番でもまた、前日のように苦しんだ。ティーショットを左のラフに入れ、セカンドも再びラフ。41ヤードの3打目は4.5mにしか付かず、連日のボギー。すると7番では、11ヤードのアプローチがカップに蹴られ、1.5mのパーパットも決まらない。縮めるどころか、前半を1オーバーと、スコアは増えた。

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 インに入っての10番で、4.5mという決めたい距離を決めて、後半もバーディー発進としたが、11番3.5m、12番1.5mのチャンスが入らない。16番では、セカンドでグリーン左脇の、ピンまで6mの所に運び、楽々バーディー。ただそれも、最終18番の3パットによる後味の悪いボギーフィニッシュで帳消しとなった。バーディーは出たものの、スコアが動かない3アンダーの40位タイで、トップとは7打差。「上手く波に乗れない感じです」という松山の言葉が、短いながらもこの日を最もよく表していた。
 だがもちろん、このまま終わるわけにはいかないし、終わらないからこそ、松山はこれまでのシーズン、全選手中トップタイの7回ものトップ10フィニッシュを決めてきた。
「トップとの差は大きいですけど、諦めずに最後までやれたら良いなと思います」
 最終日。ずっと続く好天が、コースをますます乾かし、硬くして、難易度を上げた。しかし、「ピンポジション的にやりやすいホールが多かった」と言う松山は、言葉通り、諦めずに攻めた。2番では、連日の借りを返す、2オンからのバーディー。3番でも1.2mにティーショットを決め、連続でスコアを縮めた。6番でも残り129ヤードの2打目を右ピンハイ1mに付けて、早くも3バーディー。

「10アンダーくらいまで行けそうな雰囲気はありました」と振り返ったように、8番では6.5m、9番でのロブショットのミスからのボギーを挟んで、11番は90cm、14番で6.5mと、この日はチャンスが多かった。15番では、136ヤードのセカンドを3.5mに寄せて、4つ目のバーディー。しかし、「16番は、やっぱりパッティングが上手くいかない部分で、寄せようとしてアプローチをミスしたり、17、18番もピンにつけようとして力が入ってミスになったりしました。パッティングがもう少し良くなれば、ショットのそういうミスも少なくなってくると思います」と言うように、さらなる浮上は叶わなかった。この日、やや消化不良気味の3アンダーで、トータル6アンダーは、17位タイでのフィニッシュ。
 それでも、初日に続いて再び、悪いなりにもスコアをまとめられたことで、試合後の松山からは、ポジティブなコメントがいくつか聞かれた。とくに、マイナーチェンジ中のショットへの言及には、言葉数を多く割いた。

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「マスターズを終えてから少しずつ変えていっている中で、先週、今週と大きいミスが沢山あったけど、そこを上手くカバー出来た部分もあります。良いショットの感触はここ最近無かったくらい良い感じで来ているので、それは収穫かなと思います。左手のケガをずっと庇って打っていて、それが普通になっていた。今のスイングが、自分の振りたいフィーリング。次に繋がるものは出来てきているのかなと思います」
 ディフェンディングチャンピオンとして戦う1戦も、早、約1カ月後に迫った。
「去年の今の段階よりは、凄く良い状態できています。それをいかに優勝出来るようにしていくかがポイント。しっかり練習していけたら良いなと思います」
 次戦は、来週のウェルズファーゴチャンピオンシップ。松山のショットのミスの幅がどれだけ狭まっているかが、注目すべきポイントという事になるのだろう。それが、その後のザ・メモリアルトーナメント、そして、全米オープンへの試金石となる。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 5 3 4 4 4 4 3 5 4 5 4 3 4 4 5 3 4 72
4
E
4
-1
2
-2
4
-2
4
-2
3
-3
4
-3
3
-3
6
-2
4
-2
5
-2
4
-2
3
-2
4
-2
3
-3
5
-3
3
-3
4
-3
69
-3
3
-1
5
-1
3
-1
4
-1
5
E
4
E
5
1
3
1
5
1
3
E
5
E
4
E
3
E
4
E
4
E
4
-1
3
-1
5
E
72
E
4
E
5
E
3
E
4
E
5
1
4
1
4
1
3
1
6
2
4
2
5
2
4
2
3
2
4
2
4
2
5
2
3
2
4
2
74
2
5
-2
4
-3
3
-3
3
-4
4
-4
4
-4
4
-4
3
-4
4
-5
4
E
5
E
4
E
2
-1
4
-1
3
-2
4
-3
3
-3
4
-3
67
-5

プレーオフ

優勝者 NO 1 2 3 4
HOLE 16 17 18 17
PAR 5 3 4 3
リッキー ファウラー 5 3 4 3
  セルヒオ ガルシア 5 3 5 --
  ケビン キスナー 5 2 4 3

リーダーズボード

Pos Name
1 リッキー ファウラー
2T セルヒオ ガルシア
2T ケビン キスナー
4T ベン マーティン
4T ビル ハース
6T ローリー サバティーニ
6T ケビン ナ
8T ジェイミー ドナルドソン
8T ロリー マキロイ
8T ブライアン ハルマン
8T ジョン センデン
8T 石川 遼
17T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-12 F -5 69 69 71 67 276
-12 F -4 69 72 67 68 276
-12 F -3 73 67 67 69 276
-11 F -2 68 71 68 70 277
-11 F -2 72 67 68 70 277
-9 F -3 70 71 69 69 279
-9 F -1 67 69 72 71 279
-8 F -5 70 72 71 67 280
-8 F -2 69 71 70 70 280
-8 F -2 71 69 70 70 280
-8 F -2 73 70 67 70 280
-8 F -1 71 69 69 71 280
-6 F -3 67 74 72 69 282

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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