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2015.03.05 - 03.08

WGC キャデラック選手権

明らかに不完全燃焼の23位タイ
目指す高さゆえの、自分への厳しさ

世界ゴルフ選手権で優勝予想が
4番手でも、もう驚きは少ない

 以前から口にしていた、「休養が大切」という言葉を実践し、ノーザントラストオープンの後、出場予定のザ・ホンダクラシックをスキップした松山英樹。この事実一つとっても、松山がこれまでのPGAツアー1年半で築き上げてきた自らのポジションの高さが分かる。結果を重ね、世界ランキング上位をキープすれば、体調などを考えて、余裕を持ったスケジュールを組める。1年間、大きな移動を伴いながら戦い続けるプロゴルファーの仕事環境を考えれば、これはさらに上の成果を挙げていく上で、とても大きな要素となる。

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ノーザントラストオープンで今季4度目のトップ5以内フィニッシュを決めた事で、松山を見る目も、さらに熱くなっている。もはや優勝予想に名を連ねる事は当たり前。この選ばれしプレーヤーのみが出場できる世界ゴルフ選手権の1戦、キャデラックチャンピオンシップで4番手に支持されても、もう驚きが少なくなっている事に気付く。
 松山がこの試合に挑む意味。約1カ月後のマスターズに向かうにあたり、今の自分がどの位置にいるのか、そして残る期間で何をすべきかを再確認するには、格好の舞台だ。もちろん出場するからには優勝を目指すのは当然だが。
 だが、開幕前の水曜日、彼の言葉は、ここ数戦同様に歯切れが悪かった。近づくメジャーへの感触を聞くメディアの質問に対し、「早く状態が上がればいいんですけどね。右に行ったり左に行ったり、ダフったり、トップしたり。合わせ合わせです」と答えた松山は、ノーザントラストオープンで口にしていた、僅かな復調にも疑問符をつける。
「良くなったと言っても、合わせ合わせで良くなった部分だったので、何とも言えません。いつかは良くなるんじゃないですかね」

 中々初日に好スタートを切れない試合が続いているが、それも変わらなかった。インスタートの12番でバーディーを先行させたものの、14番からは、「ショットが曲がってボギーを打ったという感じもそんなにしなかったですし、パットが極端に悪すぎて打った感じもなかったですし。何か分からない感じで6個も打ってしまいました」という6連続ボギー。3番でも7つ目のボギーを叩き、7番と8番で、「大きかった」という連続バーディーで返したが、トータル4オーバーの59位タイ。
 意外にも自身のゴルフに対し、「10オーバーくらい行ってもおかしくない内容で、よく持ちこたえられたと思う」と、松山は淡々としていたが、それ以上に心に響いていたのは、ブルーモンスターの異名をとる、この厳しいコースで、トップが10アンダーにまで伸ばした事だったかもしれない。「トップとこれだけ差が開いてしまうと、気持が切れてしまいそうですよね。今日は切れずにやる事が出来たので、それは良かったと思います」と表現したが、水曜日には、「風が去年みたいに強くなったら大変な事になる。アンダーパーがいなくなるんじゃないですかね」と語っていたのだから、その心境はいかばかりか。
 上位を目指すには、2日目に少なくともアンダーパーで回りたい。しかも、前日より風が弱まっただけに尚更だ。

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2番で7mのバーディーパットを決め、7番ではセカンドを1.5mにつけてバーディーとし、松山のセカンドラウンドは、その目標に向けて流れに乗ったかと思われた。
 しかし、8番では、セカンドをグリーン奥まで運びながらパーで終わり、9番では1.5mのパーパットがカップに嫌われる。さらに、「10番の3打目と、12、13番のパットがなければ流れは来たかなと思います」と言うように、10番の3打目がフェアウェイから88ヤードながら12.5mと寄せられず、12、13番では微妙な距離のパーパットを外して連続ボギーとしては、思うようにラウンドをまとめられない。1オンを狙える16番で、グリーン左まで運んで3つ目のバーディーを奪うも、この日はイーブンパーのトータル4オーバーのままで41位タイ。「ショットが上手く打てていたので、チャンスもあったし、良かったかなと思います。伸ばせたかなあ、というラウンドだったけれど仕方ないです」と言いつつも、最後には、トップ(9アンダー)との差に悔しさと意地が交錯した言葉が出てくる。 「昨日打っているので、イーブンで良しとは思いません。トップも伸びていないけどアンダーパーですし。優勝を考えれば、初日の4オーバーが痛いです。でも、トップのスコアが落ちるかもしれないので、明日上手く伸ばし、最終日も伸ばせればまだ分からないと思います」

「優勝するにはオーバーを
打っていては話にならない」

 しかし、3日目も松山の気分は晴れなかった。この日も、2日目に続いてイーブンパーながら、「昨日と今日よりは、初日の方がスッキリしている感じはします」とさえ言った。
「初日は4オーバーを打ちましたけど、この2日間の方がストレスは溜まっていますね。伸びないなら伸びないで、ショットが悪いとか、何かが極端に悪ければ納得が行くけど、フェアウェイにも行っているし、グリーンにも乗っている。そこで、中々伸びない」
 6番でグリーン手前のバンカーに入れ、ライが悪く、出すだけになってしまいボギーが先行。8番では2オンからバーディーとし、10番でも3mのバーディーパットを沈め、この日1アンダーとしたが、13番では2mのパーパットを外す。さらに、16、17番を連続バーディーも、18番ではティーショットを池に入れ、今度はダブルボギー。伸びるかと思った後に、ボギー、ダブルボギーでは、やはりモヤモヤが残る。
「もうちょっとチャンスが多かったら。グリーンに乗った距離が半分位になれば、もう少しパッティングが楽に出来ると思います。明日はアンダーで回れれば良いなと思います」

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 トップは12アンダーまで伸ばし、自身は4オーバー、40位タイ。優勝は無理でも、次に繋げるためにもビッグスコアで締めくくりたい。前半を1バーディー、2ボギーで折り返してからの最終日バックナインは、まさにその思いこそが成したプレーかもしれない。
 11番ではセカンドショットをグリーン右のバンカーに入れながら、サードショットがカップをくるりと回りながらチップイン。13番でも、ティーショットを右のバンカーに打ち込んだが、今度はセカンドショットが真ん中からピンに当たっての再びのチップインバーディー。15番では、ティーショットをピン左奥1.5mに絡め、16番では1オンこそ逃したものの、右手前バンカーからまた1.5mに寄せて、連続バーディー。難易度ランク2位の最終18番こそ、グリーン右バンカーの右縁に入ったため、3打目がバンカーから出ずにボギーとしたが、4日間で一番風が強いなか、2アンダーをマーク。トータル2オーバーで23位タイまで浮上してみせたのは、もはや世界のトップランカーとしての最低限の「義務」を果たそうというプライドでもあるだろう。
「ショットは4日間で一番悪かったと思うけど、悪いなりに上手くまとめられたというか、方向性を上手く出せるようになりました。最後にアンダーを出せた事は良かったと思います」

 とはいえ、そんな事でスッキリする訳もない。「2回バンカーから入ったのでそこは良かったですけど、その他は何も良い所がありませんでした。良い感じでショットを打っても乗らないし、良い感じで打てても入らない。納得はいっていないです」と振り返り、11番のチップインに関しても、「セカンドをあんなところに打っているようでは話にならないですし、入ったから良かったものの、それを続けられるかといえば、そうは行かない。内容は伴っていないですよね」と、ダメ出しする口調は4日目が最も強かった。
 しかし、この自分に対する厳しさも、目指す所の高さゆえだ。水曜日に「オールパーだったら最高です。パープレーで100点」と言っていた言葉も、終わってみれば、「優勝するためには、オーバーを打っていては話にならない」という言葉に変わっていた。オーガスタで結果を残すためには、自分が思うよりもう一段、全てのレベル、精度を上げなければいけないことを、この1戦で改めて実感したのかもしれない。
 次はまた1週空けて、アーノルド・パーマー・インビテーショナル。その間の調整で考えている部分は? との問いに、短く「休みます」と一言。だがもちろん、松山がただ休むだけの筈もない。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
5 4 4 3 4 4 4 5 3 5 4 5 3 4 3 4 4 4 72
5
E
4
E
5
1
3
1
4
1
4
1
4
1
4
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4
1
5
1
3
E
5
E
2
-1
4
-1
2
-2
3
-3
4
-3
5
-2
70
-2
5
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4
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4
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3
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4
E
5
1
4
1
4
E
3
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4
-1
4
-1
5
-1
4
E
4
E
3
E
3
-1
3
-2
6
E
72
E
5
E
3
-1
4
-1
3
-1
4
-1
4
-1
3
-2
5
-2
4
-1
5
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4
-1
6
E
4
1
4
1
3
1
3
E
4
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4
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72
E
6
5
4
5
5
6
3
6
4
6
4
6
3
5
4
4
3
4
5
E
4
E
4
-1
3
-1
5
E
4
1
5
2
5
3
5
4
76
4

リーダーズボード

Pos Name
1 ダスティン ジョンソン
2 J.B. ホームズ
3 バッバ ワトソン
4T アダム スコット
4T ヘンリック ステンソン
6 ルイ ウェストヘーゼン
7T ウェブ シンプソン
7T ビル ハース
9T ケビン ナ
9T ロリー マキロイ
9T ライアン ムーア
23T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-9 F -3 68 73 69 69 279
-8 F 3 62 73 70 75 280
-7 F -1 71 69 70 71 281
-4 F -1 70 68 75 71 284
-4 F E 69 71 72 72 284
-3 F 1 71 74 67 73 285
-2 F 1 74 69 70 73 286
-2 F 2 74 73 65 74 286
-1 F -1 74 71 71 71 287
-1 F E 73 70 72 72 287
-1 F 4 66 71 74 76 287
2 F -2 76 72 72 70 290

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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