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2015.02.05 - 02.08

ファーマーズインシュランスオープン

上位進出の雰囲気もあった内容
それだけに悔しい今季初予選カット

「イーグル、バーディーで
オーバーでは話にならない」

 PGAツアー2勝目のチャンス、しかも、今年に入って早くも2度目を数えた好機を逃して2日。ファーマーズインシュランスオープンの会場、トーリパインズにやってきた彼は、心の整理をきちんとつけられているのか? 誰もが思う所を聞かれた松山英樹だったが、予想通り、彼はいつもと変わりなかった。
「僕はずっと元気ですよ。誰が元気がないと言ったんですか。負けて悔しくない人間はいませんけどね」

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もちろん本当に気持ちが切り替わっているかどうかは、松山のみが知る所だが、いずれにしろ彼がより気にしていたのは、自らのゴルフの事だ。翌水曜日のプロアマ後、コースの状態を聞かれた松山は、自然と話を、プレーや体調の方へと進めていく。
「コースコンディションはすごく良いと思います。自分のコンディションが良くなればいいのですが…。悪いのは全部。疲れてはいないけれど。」
 この試合では、予選を北コースと南コースを1ラウンドずつ回り、決勝は南コース。南の全長7698ヤードに対して、北は7052ヤードで、スコアは北の方が出やすいと言われる。初日に北コースを回る松山に求められるのは、出来るだけスコアを稼いでおく事。
 だが、松山の不安げな言葉が、いきなり結果に繋がってしまう。インスタートの3ホール目、12番。ティーショットをグリーン右ラフに外し、アプローチも7mまでしか寄せられず、「ミスじゃないとあんなにオーバーしないです」と振り返ったファーストパットは、カップを1.5mオーバー。バーディーを量産したい北コースで、3パットのダブルボギーは、松山自身も想定していなかっただろう。
 続く13番でも立て直せない。フェアウェイから放ったセカンドショットはグリーン右奥のラフへ。アプローチも再び寄せ切れない。3mオーバーからの返しも外してボギー。いきなりの3打ビハインドは、きつい。

 それでも、この日一緒に回る先週優勝のブルックス・ケプカがこの第1ラウンドで6アンダーをマークし、同じく先週最終日を最終組で共に戦ったマーティン・レアードも南コースで4アンダーを記録した事を見れば、優勝争いの疲れなど、もちろん言っていられない。霧の影響で、スタートが予定していた時間より大幅に遅れた事も、誰もが同じ条件だ。
 前半を3オーバーで折り返しての1番。ようやく松山らしさが発揮される。フェアウェイ右サイドから放ったセカンドショットはグリーン右に2オン、8mのイーグルパットを真ん中からカップへと流し込む。続く短い2番でも、ドライバーでグリーン手前まで運び、アプローチはピン奥1mを捉えてバーディー。前半の躓きを帳消しにする。
 しかし、通常なら乗っていけるこの状況で、松山のスコアは伸びていかない。
「全部良くなかった。ショットもパットも良くないし、何カ所か良いプレーもあったけど全体的に悪かったなという感じ。あのイーグル、バーディーからオーバーを打っている内容では話にならないです。今の状態かなと思います」
 4番では左ピンハイにつけたチャンスを決められず、6番では、グリーン左手前のカップに対し、グリーン右にオンし、この日2つ目の3パットでボギー。

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「難しいラインだった。パット自体も良くなかった。難しい所に落としたショットの悪さかなと思います」
 7番も8番もチャンスにはつくが、バーディーパットが決められない。北コースで1オーバー91位タイは、明らかな出遅れだ。この日のデータでも全体で、北のほうが南よりも平均約3打はスコアが良かった。
「南はスコアが出にくいと言われても、それは人それぞれだと思うので、僕には関係ない。良いプレーが出来ればスコアは伸びると思います。それに向けて修正していきたいです」
 それでも最後にきっぱりと言い切った、松山の意地。簡単に予選通過を逃していては、目指すメジャー優勝の目標は、到底おぼつかない。

フェアウェイキープ率100%!
何度も手にしたチャンス

 しかし2日目も、前日の霧のように、松山のプレーは中々すっきりしない。1番ではフェアウェイからグリーン右手前のバンカーに入れ、1.5mのパーパットがカップの右を抜ける、いきなりのボギー発進。

3番では、11mから3パットのボギー。トータル3オーバーは、もちろん予選カットラインに及ばない。
 だが、迎えた5番。フェアウェイから167ヤードの8番アイアンでのセカンドショットは、ようやく松山に笑顔を取り戻させる。グリーンに2バウンドして、カップイン。2日連続、前戦から数えれば3日連続となるイーグルで、決勝ラウンドへの光が灯る。
 実際、この日の松山のショットは悪くなかった。「こういうショットが昨日から打てていたら、もっと楽だったかなと思います」と振り返るように、2番でもセカンドがピンを指して5.5m、8番でも4mにつける。9番では、64ヤードの3打目を1m弱に寄せてバーディー。インに入って、10番も2.5mのチャンス。続く11番でも、グリーン右奥のラフにオーバーし、ボギーとなったが、ティーショットはしっかりピンに向かっていた。
 この日の松山は、何よりパッティングだった。13番でも2.5mのパットが決まらず、苛立ちが募ると、続く14番では左ピンハイの3.5mがカップでクルリ。思わず天を仰いだ松山の口の動きは、はっきりと、「あー、もう」という嘆きの言葉を表していた。

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 15番で175ヤードのセカンドをピン奥2mにつけ、「やっと入ったという感じ」でバーディー。しかし、「その後16、17、18番で入れられなかったのが残念だし、今のパットではこれ以上を望めないのかなと思います」と言ったように、残る3ホールでチャンスがありながら、カットラインが遠かった。16番では4m、17番では6.5m。
 最終18番では、267ヤードのセカンドがグリーン左を捉え、2パットで3日目に進める位置まで運んだ。だが、15mのファーストパットは2mショートし、肝心のバーディーパットはカップを掠めることなく、左に。やはり、ポアナ芝の読みづらい転がりが影響したのだろうか。この日、このカップ周りからの短い距離を、多くの選手がことごとく外した。松山と同組のケプカに至っては、5パットを献上だ。
 だが前日に、「ポアナ特有の切れ方はあると思うけど、それ以上に自分のストローク自体が良くないです」と語っていた松山は、この日もそこに理由を求めなかった。
「パットを決めきれなかった。18番は難しいピン位置という事はないです。自分のミスです。

 ヒュンダイの時も、先週も、最終日に良いプレーが出来ていないから、次の週にこういうプレーになってしまうと思う。パッティングも練習しなくてはいけないし、やることは沢山ある。一つ一つやれたら良いと思います」
 トータルイーブンパー、75位タイ。今シーズン初、昨シーズン8月のウィンダムチャンピオンシップ以来、13試合ぶりの予選カット。
 返す返すも、あと1打が惜しい内容だった。最終日まで戦えれば、また上位浮上の雰囲気もあった。ティーショットは、「アイアンは上手くまだ出来ていない所があるが、ドライバーがこれだけフェアウェイをキープ出来ていれば、すごくいいのかなと思います」と言うように、後半のインはフェアウェイキープ率100%。18番のセカンドで一度アドレスを解き、仕切り直した場面も、バーディーを取って決勝ラウンドに絶対に進むという、松山の気持ちの発露に見えた。
 しかし、終わった事はいつまでも引きずらない。悔しさはもちろんあるが、それを思い続ける為に、わざわざ時間を割くつもりはない。見ているのは、前だけ。松山の言葉少ないインタビューが、何よりもその気持ちを表していた。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 3 4 4 5 4 3 5 4 3 4 5 4 4 3 4 5 72
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
5
1
4
1
4
2
4
2
2
E
5
E
4
E
3
E
4
-1
4
-1
4
E
4
E
5
E
4
E
3
-1
3
-1
4
-1
5
-1
71
-1
3
1
3
E
3
E
4
E
4
E
4
1
4
1
4
1
5
1
4
E
4
E
5
2
5
3
5
3
4
3
4
3
3
3
5
3
73
1

プレーオフ

優勝者 NO 1 2
HOLE 18 16
PAR 5 3
ジェイソン デイ 4 3
  J.B. ホームズ 4 4
  ハリス イングリッシュ 5 --
  スコット ストーリングス 5 --

リーダーズボード

Pos Name
1 ジェイムス ハーン
2T J.B. ホームズ
2T ハリス イングリッシュ
2T スコット ストーリングス
5T チャールズ ハウエルⅢ
5T アレックス プルー
7T マーティン レアード
7T シェーン ローリー
7T ニック ワトニー
7T ジミー ウォーカー
CUT 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-9 F -2 73 65 71 70 279
-9 F E 69 70 68 72 279
-9 F E 68 66 73 72 279
-9 F -3 70 72 68 69 279
-8 F -4 72 70 70 68 280
-8 F -1 70 70 69 71 280
-7 F -3 68 68 76 69 281
-7 F -4 74 67 72 68 281
-7 F 1 71 65 72 73 281
-7 F 1 72 66 70 73 281
-- -- -- 73 71 -- -- 144

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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