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2014.11.06 - 11.09

HSBCチャンピオンズ

悔しさの残った41位タイも
復調したパッティングが前を向かせる

「寛さんも伸ばしている。
負けないように頑張らないと」

 ケガによる不調から、初優勝まで、様々な経験をした2014年のPGAツアーも、このWGC HSBCチャンピオンズが最後の試合。「いい形で締めくくれたら良いですね」と開幕前に語った松山英樹にとって、ポイントは、「練習していたら、何が悪かったのかが少しずつ分かってきた」と前週に語っていたショットだ。

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 2オーバー、42位タイと出遅れ、16番では1オン狙いのティーショットを池に入れてトリプルボギーも叩いた初日。だが、感触自体は決して悪くはなかった。
「良いプレーではなかったですけど、極端に悪いわけではない。ちょっとハマらなかったなと思います」
 16番のフェアウェイウッドでの第一打も、「悪いショットでトリプルだったら納得が行くんですけど、良いショットだったので、ちょっと残念だった」と振り返るように、ミスをしたわけではない。
「今日はフォローだったので、ドライバーじゃなくてもグリーンに乗りますし、ピンポジションも奥だった。1オンを狙って行っても大丈夫かなと。失敗しましたけど、選択としては悪くなかった。結果はミスですけどね。ダブルボギーで抑えなくてはいけないところでトリプルボギーにしてしまったのが反省点です」
 その反省の場面にも、実は松山自身とは別の要因があった。以前より良くはなったとはいえ、まだまだマナーが浸透しきっていない中国での試合。松山が5打目のアプローチを打つ際に、カメラマンが早くシャッターを切ってしまう。
「仕方のないこと。それを受け入れてやらなくてはいけない。スコアが悪かったのもあって、気にし過ぎた部分があった。明日から気にせずにやって行けたらいいなと思います」

 初日に少々躓いても、2日目にきっちりとスコアを伸ばしてくるのが、松山のパターン。スタートの1番を、右ラフからのセカンドが思ったように飛ばず、ボギー発進としながらも、その後は着実にバーディーを積み重ねていった。2番で6mのパットを沈め、3番ではセカンドをほぼ右ピンハイの2.5mにつけて連続バーディー。前半最後の9番でも、6mという入れたい距離がカップ真ん中から入ると、バックナインの13番でも5mのチャンスをしっかり決めた。続く14番では、2オンを狙ったセカンドが池に入ってボギーとなったが、最終18番では2.5mに寄せる見事なセカンドショットからバーディー。初日の2オーバーを消し去る3アンダーで、トータル1アンダーの21位タイに浮上してみせた。
 しかし、スコアが悪くても及第点を与えられた初日とは逆に、スコアが良かった2日目に今一つ納得が行かないというのは、なんとも皮肉だ。この日の3アンダーをつくったのは、前週も「4日間すごく良かった」と自賛していたパッティング。
「パットがあれだけ入ってくれればすごく楽だし、本当に今年1年で一番入ったかなと思ったくらい入ってくれた。良い感じでストロークが出来ましたし、これだけいい感触が続いているので、崩れないように練習したいです」
 裏腹に、掴みかけていたショットは、影を潜めた。

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「ショットはもう全然でした。最初から最後まで上手く合わせることが出来なかった。上手く調整したいと思っていたが、出来なくて大変でした」
 それでも、松山はもちろん前を向く。大学の先輩、岩田寛のこの日7アンダー、トータル6アンダー、3位タイへの急浮上が、力強く背中を押す。
「寛さんも伸ばしている。自分も出来ると思う。ずっとお世話になっている先輩ですし、ずっと上手いなあと思っていた。今年成績がいいのも別に驚かないですし。僕も負けないように頑張らないといけないと思う。60台を続けて出していけるように、まずはショットを修正したいと思います」

「次の試合までの休みを
どう使うかは自分次第」

 しかし、試合期間中に劇的な改善を果たすことは、やはり松山であっても難しい。汗だくになりながら戦った前週のマレーシアから一転、上下レインウェアを着なければいけないほどの雨と低い気温も、3日目の松山の前進を阻んだのだろう。

5番ではラフからのセカンドが大きくショートし、6番ではほぼ1オンながら、ライン上にラフがかかるためにウェッジで打った右奥エッジからの2打目がオーバーして反対側のエッジまで転がり、連続ボギー。続く7番では、2mを沈めてバーディーとしたものの、9番ではティーショットが右の林に入り、この日3つ目のボギー。後半に入っても、ボギーが先行する。12番で、ティーショットを右奥のラフに入れ、寄らず入らず。13番で3.5m、16番で4mを決めたが、アンダーの世界は遠かった。この日1オーバー、トータルイーブンパーで24位タイに後退。
「ショットが悪くて、苦しい結果になった。パットに関してはそんなに悪いとは思わないし、外した所はミスをしたけれど、この程度のミスは4日間あれば、あると思う。それ以上にショットが良くないです」
 ショットの問題は、曲がっていること以前の話だと言う。
「ティーショットもそうですけど、アイアンも、当たらない。芯に当たって曲がるのであればコントロールできるが、芯に当たらない。最初の段階でダメです」

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「一つずつ今できることを一生懸命やりたい」という言葉を最後に残した松山は、それを実践するように、翌日の最終日を、コツコツとパーを重ねてスタートしていく。しかし、前の3日間同様、先に来るのがボギーでは、やはり苦しい。5番でティーショットを左に曲げて、2打目でグリーンを狙えずボギーとすると、11番でもティーショットを左に曲げ、3打目もバンカーに入れてダブルボギー。バーディーを計算したいパー5の14番でも、2オンを狙った第2打がグリーン手前の池方向に飛んでロストボールし、この日2つ目のダブルボギー。これでは、9番、13番の2mにつけてのバーディーも、松山の中に好感触を残すものとはならない。この日、2バーディー、1ボギー、2ダブルボギーの3オーバー、トータル3オーバーの41位タイ。9月のドイツバンクチャンピオンシップの57位タイ以来、6戦ぶりに25位以内から外れる結果となった。
「この2戦でショットが悪くなり、プレーの内容で、もやもやが残った」
 4日間を終えた松山は、こう素直に、アジア2連戦での不完全燃焼を表現した。特に、このHSBCチャンピオンズでのプレーは、不甲斐なさばかりが募ったことだろう。
 ただ幸い、その悪いショットに関しても、2014年中盤のように全く先が見えない状況ではないようだ。「少しずつ分かってきた」と言っていた悪い部分は、間違ってはいない。

「やろうとしていることがなかなか出来なかったり、上手くいっている所で変な一発が出て自信を失くし、訳の分からない事になっていたりする。でも、この2014-15年シーズンの最初の2試合では、あれだけ良いショットが打てていた。練習してトレーニングをして行けば、もっともっと安定したものになっていく」
 そして、復調してきたパッティングが、松山の心情をさらにポジティブなものにしてくれる。
「もったいない所もありましたけど、この2試合、パッティングに関しては収穫があった。昨日、今日はミスが少し多かったですけど、昨シーズンのような変な感触は残っていない。練習してショットを取り戻せれば、今のパッティングなら優勝争いが絶対できると思う」
 今年の試合も、日本でのダンロップフェニックスとアメリカでのヒーローワールドチャレンジの残り2戦。その前に、1週間、間が空く。「日本とフロリダで良いものを掴んで、来年に向かいたい。次の試合までに一週は休むと決めている。そこをどう使うかは自分次第」
 言うまでもなく松山は、残り少ない秋を、まさに「実りの秋」にするべく、懸命に練習に励むことだろう。7月以来となる日本凱旋。ホストを務める試合で、恥ずかしい姿を見せるつもりは毛頭ない。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 5 4 3 4 3 4 5 4 4 4 3 4 5 4 4 3 5 72
4
E
5
E
4
E
3
E
5
1
3
1
4
1
5
1
3
E
4
E
6
2
3
2
3
1
7
3
4
3
4
3
3
3
5
3
75
3
4
E
5
E
4
E
3
E
5
1
4
2
3
1
5
1
5
2
4
2
4
2
4
3
3
2
5
2
4
2
3
1
3
1
5
1
73
1
5
1
4
E
3
-1
3
-1
4
-1
3
-1
4
-1
5
-1
3
-2
4
-2
4
-2
3
-2
3
-3
6
-2
4
-2
4
-2
3
-2
4
-3
69
-3
5
4
4
3
4
3
3
3
4
3
3
3
4
3
5
3
3
2
4
E
5
1
3
1
4
1
4
E
4
E
7
3
3
3
5
3
74
2

プレーオフ

優勝者 NO 1
HOLE 18
PAR 5
バッバ ワトソン 4
  ティム クラーク 5

リーダーズボード

Pos Name
1 バッバ ワトソン
2 ティム クラーク
3T リッキー ファウラー
3T 岩田 寛
3T グレアム マクドウェル
6T イアン ポールター
6T トービヨン オルセン
6T マーティン カイマー
9 マーク リーシュマン
10T ジェイソン ダフナー
10T ブラント スネデカー
41T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-11 F -2 71 67 69 70 277
-11 F -3 69 70 69 69 277
-10 F -2 69 70 69 70 278
-10 F E 73 65 68 72 278
-10 F 1 67 67 71 73 278
-8 F -1 70 67 72 71 280
-8 F -1 72 68 69 71 280
-8 F 1 69 72 66 73 280
-7 F -3 72 71 69 69 281
-6 F -4 72 70 72 68 282
-6 F -2 69 74 69 70 282
3 F 3 74 69 73 75 291

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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