TOUR RESULTTOUR RESULT

2014.10.16 - 10.19

シュライナーズホスピタル for チルドレンオープン

圧巻の3日連続イーグル!
内容に不満も「2週連続」トップ10

タイガーがホストの大会に出場決定
初日も5アンダーの好スタート

 松山英樹に新たな勲章が加わった。新シーズン2戦目、シュライナーズホスピタルズ・フォー・チルドレンオープン開幕前、12月に行われる「ヒーローワールドチャレンジ」への出場決定が発表された。この大会は、PGAツアーの試合ではないが、タイガー・ウッズがホストを務める、1999年から始まった毎年末の恒例イベント。当初は世界のエリート16人から始まり、2008年からは18人が出場の、言わばオールスター戦のようなものだ。

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「嬉しいです。その18人で、メジャー勝利数はトータルで21。そこで勝つことができれば、もっとメジャーで勝つ力がついてくると思うし、そこに向けて頑張りたいなと思う」
 そのためには、シーズン2戦目でフィールドもまだ強くはない今大会でも、先週に続いて、良い戦いを見せなければいけない。それが選ばれた男、松山の使命だろう。
 初日、「嫌いなタイプのコース」と言っていたにも関わらず、5アンダー4位タイでまとめてきたのは、さすがだ。しかも、このスコアでも満足する様子の無いところが、もはや説明が不要なほどに知られた、松山の「頼もしさ」。もっと上を目指すなら、内容も伴わないと、自分に対して合格点は与えられない。
「4番で長いパットが入って、その後ポンポンと2つバーディーが取れましたが、ミスパットで入ってラッキーみたいなバーディー。満足が行くものはなかった。パットにまだ自信を持っていない。うまくストロークが出来ていないというか、どうやって打てば良いのか分からない状態。明日は、同じようなストロークをしていたら予選通過も危なくなってくると思うので、しっかりと練習したいと思います」

 松山の言葉は、不思議と当たる。それは松山の現状把握能力が優れていることの証でもあるのだが、悪い方向を言い当ててしまうのは、嬉しいことのはずもない。予選通過は問題なかったが、2日目は言葉通り、パッティングに苦しんだ。1番こそ、9mのバーディーパットが決まって好スタートを切ったが、続く2番では3mのパーパットがカップの左を抜ける。8番でも2.5mのパーパットが決まらず、前半1オーバー。11番では左奥のピンに対し、ショートサイドに打ってきて2mにオン。バーディーパットも決まったが、本人の打った瞬間歩き出すしぐさを見るかぎり、納得のストロークではなかったのだろう。13番では、段を斜めに下る難しいラインの19mから3パット。17番でも1mのパーパットがカップに蹴られて3パットでは、直前16番パー5での、イーグルも価値は半減する。
「1番と16番だけが良くて、あとは全部良くなかった。思ったストロークが出来なくなって、その原因が何か分からない。スコアを伸ばす為にはパットが大事。それを修正できたらもっと楽にプレーできると思うので、練習して良い感じになればいいと思います。」

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「パターでイライラするのは
やめようと思っている」

 トータル5アンダー、22位タイから、今一度優勝を争う位置を目指す決勝ラウンド3日目。前日、暗くなるまで練習したお陰か、パッティングは上昇の兆しを見せた。「2番のバーディーパット以外は完璧」なストロークが、松山のスコアを押し上げる。4番では145ヤードのセカンドをピン奥1.8mに付けてバーディーとすると、6番でも148ヤードから傾斜で転がったボールが左ピンハイ1.5mに寄り、きっちりパットを沈める。8番でも4mを決めて、フロントナインは3アンダー。後半に入り、12番では1.5m、16番パー5では連日の2オンから9mの下りを最後の一転がりで沈めるジャストタッチで、2日連続イーグル。
 しかし、結局この日充分にスコアを伸ばせなかったのは、アプローチの精度にあった。「元々そんなに嫌いなはずじゃなかった」という、独特の粘りを持つバミューダ芝が、松山のショートゲームを惑わせる。9番パー5では、グリーン左からのアプローチが思うように飛ばずに3オンできずにパー。

11番ではグリーン手前からの29mのアプローチが5mショート、15番ではピンまで34ヤードの場所からグリーンに乗るまで2打を要し、その2打目も6.5mまでしか寄らずボギー。16番イーグル、17番バーディーで波に乗ったはずの最終18番でも、155ヤードのセカンドが引っ掛かり、グリーンでバウンドしたボールは左の池へ。ドロップ後のアプローチも、ピンを3mオーバーし、痛恨のダブルボギー。この日伸ばせたのは3打で、トータル8アンダーは、前日からさらに順位を落とした24位タイ。
「最終ホール、左はダメと分かっているところで引っかけているようでは、話になりません。9番のアプローチも普通に打てばイーグルも狙えるような位置からミスをしているようでは、上位には行けないです。30ヤード以内のアプローチが良くない。何でもない簡単なところからボギーを打っているのでストレスも溜まるし、自分に呆れています」
 それでも、「かなり差はあるけど、ジミー・ウォーカーが62(3日目)を出しているし、そういうスコアが出ればチャンスはある」と、もちろん優勝を諦めるつもりはなかった。

 最終日、ピン奥6mからの右に大きく切れるパットがあと一筋曲がらず、1番をパー発進とすると、7番までスコアは動かず。

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しかし、8番で7mのバーディーパットが決まると、12番ではグリーン左サイドに落としたボールが傾斜で1.5mに寄ってバーディー。1オン可能な15番パー4でも、グリーン左奥から上り2mのラインを残すところにアプローチを寄せて、さらにスコアを伸ばす。そして圧巻は、松山自身、「すごいですね。4日間で7アンダーは、なかなかないと思います」と評した16番パー5。グリーン手前の池とピンまでわずかな距離しかない難しい場所へ、3日連続の2オン。もちろん、2.7mをきっちり沈めて、こちらも3日連続となるイーグル奪取となった。この日ノーボギーで5アンダーをマークし、トータル13アンダーの10位タイ。優勝争いにこそ加われなかったが、2週連続トップ10は、立派な2年目のスタートだろう。
 だが、それは確かに認めつつ、松山の視線はやはり、目先の好順位には向いていない。
「別にスコアはこれ以上求めていないという言い方は変ですけど、これくらいで回れて良かったと思います。ただ、内容がまだまだ伴ってきていない。順位を求めないとプロじゃないと思うし、結果を求めることが普通だと思う。今は結果が良いけれど、目標である優勝やメジャーには、今のままのパッティングでは絶対ダメだと思うし、それはやっている本人が一番分かっていることなので」

 松山は相変わらず、自分に厳しい。しかし、こうは言いつつも、前週には、「良い意味でミスを許せている」と語ったように、いまの松山には、昨シーズンまでとは違う心持ちも感じられる。今週、珍しくコースに対して「嫌い」とコメントしたのもそうだ。これも悪い方向ではなく、逆に、これまで以上に心の余裕があるからこそ出てきた言葉ではないだろうか。「頂点」だけを目指して、それ以外は目に入らないという、怖いほどの集中力はそのままに、より、泰然自若という言葉がピッタリくるような雰囲気。
「今週も気持ち的には、そんなに悪くなかったですね。パターでイライラするのは、やめようと思っているし、試合をやりながら直っていけば良いと思う。やっぱり休んで気持ちが楽になったという感じはするので、これからも、追い詰められる前に休みを取りたいと思います」
 1シーズンの経験を経た上での、それを咀嚼しつつリセットする3週間は、想像以上に大きな、プロとしての厚みのようなものを彼に与えたのかもしれない。ますます、松山英樹の2年目のシーズンが楽しみになってくる。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 4 4 3 4 4 3 5 4 4 4 5 3 4 5 3 4 71
4
E
4
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3
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5
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3
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4
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5
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4
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4
1
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3
E
3
-1
66
-5

リーダーズボード

Pos Name
1 ベン マーティン
2 ケヴィン ストリールマン
3 ラッセル ノックス
4T ウェブ シンプソン
4T ブルックス コエプカ
4T ジミー ウォーカー
7T トニー フィナウ
7T デイビッド ハーン
7T スコット ピアシー
10T アダム ハドウィン
10T スコット ブラウン
10T 松山 英樹
10T ロバート ストレブ
10T スペンサー レビン
10T ブラント スネデカー
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-20 F -3 68 66 62 68 264
-18 F -6 71 67 63 65 266
-16 F -1 65 67 66 70 268
-15 F -3 69 65 67 68 269
-15 F -3 69 68 64 68 269
-15 F -2 69 69 62 69 269
-14 F -4 68 65 70 67 270
-14 F -3 70 66 66 68 270
-14 F -2 67 67 67 69 270
-13 F -8 67 72 69 63 271
-13 F -5 70 67 68 66 271
-13 F -5 66 71 68 66 271
-13 F -5 71 67 67 66 271
-13 F -2 71 63 68 69 271
-13 F -2 67 68 67 69 271

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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