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2014.08.07 - 08.10

全米プロゴルフ選手権

「松山らしさ」を垣間見せた
逆転予選通過と最終日3アンダー

「ミスしたら終わり、
という気持ちで打った」

 4月のマスターズから始まった今年のメジャートーナメントも、早くも最後の全米プロゴルフ選手権を迎えた。舞台はケンタッキー州バルハラゴルフクラブ。前3戦のメジャーが、到底満足のいく結果ではなかったこともあるだけに、松山英樹の胸の内には、全米プロに対して期するものがあったはずだ。
 しかし、急激にすべてがうまくいくことなど、なかなか無いのもスポーツの厳しい一面だ。結果的にみれば、この4日間の内容は、まさに今年の松山を象徴するものとなった。

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 初日、前半を3バーディー1ボギーで回り、後半の最初のホールでもバーディーと好スタートを切ったかと思えば、最後の5ホールで、3ボギーを献上し、トータルイーブンパー。
 2日目は、逆の展開へ。初日最後の崩れたプレーを引きずるかのように、2番、3番でアプローチとパットに精彩を欠き、連続ボギーとすると、6番では残り41ヤードの地点から4打を要してダブルボギー。その後、7番ではティーショットでウォーターハザードにつかまるも、打てるライだったことが幸いしてバーディーを奪い、9番でもパターでチップインバーディーを決めたが、8番ではアプローチが寄らずボギーを叩き、前半をトータル3オーバーで折り返す。
「ハーフターンでカットラインが1オーバーと聞いていた」と本人が言うように、決勝ラウンドに進むにはあと2打縮めなければいけない。しかし、15番では、クリークにセカンドショットがつかまった末のボギー。残り3ホールで予選突破のために3打を削らなければいけない状況に、さすがの松山も、「諦めかけていた」。

 だが、16番をパーとしたあとの2ホールで、松山が並外れた集中力をみせる。「何が要因かはわからないけれど、いいショットが打てた」という17番は、残り152ヤードから右ピンハイ1.5mに寄せてバーディー。圧巻は18番。313ヤードのドライバーから、202ヤードのセカンドショットを4アイアンでピン奥3.5mに運び、下りで左に曲がるラインを見事に沈めて、思わず拳を振る。
「考えてもうまくいかないので、ミスしたら終わり、という気持ちで打った。 それくらい無心で打ったほうが良いショットが打てるのかな」
 トータル1オーバー69位タイ。一気に2ホールで3打を縮めての大逆転予選通過には、松山も「無心」という言葉を使って振り返るほかなかった。

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「来年こそ常に上位で戦えるよう、
体も、技術も、精神も磨きたい」

 3日目。見上げれば2日目終了時点のトップ、ローリー・マキロイは通算9アンダー、そこから4打差以内には15人と、多くの選手がスコアを積み上げている。上位に食らいつくべく、松山もスタートからチャージをかける。
 1番をバーディーで発進すると、3番ではピン奥1.5mにつき、続く4番では、グリーン右手前から13cmに寄せて、連続バーディー。前日の最終2ホールの勢いそのままに、4ホールで3打を縮め、このままトップ10をも見据える位置まで浮上するかと思われた。
 しかし初日と同様、この日も終了後、「もったいない」という言葉が口をついた。

あとが続かなかった。前半は残る5ホールでパーが並び、後半は10番でバーディーを奪うも、11番では3パット、12番ではバンカー越えのアプローチがピンをオーバーして連続ボギー。16番ではティーショットが左ラフに入ると、その後に4打を要し、17番ではバーディーパットが2m強オーバーして、またも連続ボギー。18番ではほぼOKというバーディーとし、なんとか3日目にしてアンダーパー(1アンダー)をマークしたが、トータルイーブンパー56位タイでは、当然満足できるはずもない。

 3日目終了時点で通算8アンダーが10位タイ。トップ10に入ることもかなり厳しい状況となった松山にとって、最終日は、3日間続いた出入りの激しいゴルフを修正し、18ホールをきっちりとまとめることが大きなテーマだったことだろう。
実際、それに近い形で、2度目の全米プロを締めくくってみせる。

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 本人こそ、「良い感触というものはなかった。合わせる感じで、たまたま真っすぐ行ったショットも多かった」と振り返るが、とくに前半9ホールは見事だった。8番ではバンカーで目玉となりボギーを叩いたものの、1番では4m、4番では1.5m、7番では2オン、グリーン奥のエッジから5.5mを決めて4バーディーを奪う。
 最後の9ホールに入ると、雨が降りだし、14番のティーショットを打ったところで、サスペンデッド。2時間近くの中断が影響したのか、15番ではティーショットを右のクリークに入れてボギーとしたものの、17番ではグリーン奥から、エッジにワンクッションさせて見事にチップインバーディーも決めてみせた。18番は惜しくもパットがカップをかすめ、残るホールはすべてパーとなったが、後半をイーブンとし、この日3アンダー、トータル2アンダーでフィニッシュ。4日目にして、ようやくまとまったラウンドを実現できた。
 しかし、結局のところ、今年のメジャー4戦は、マスターズが予選落ち、全米オープン35位タイ、全英オープン39位タイ、そして全米プロは最終日に順位を20位上げたものの、36位タイと、上位の結果は残せずに終了。昨年の2度のトップ10に比べれば悔しさが募るものとなった。本人も、「残念な気持ちのほうが強い」と振り返る。

 ただ状況を見れば、マスターズでは昨年終盤の左手首の故障が癒えておらず、その後も、故障の影響から本来とは言えない調子。裏を返せば、そんな状態にもかかわらず、4戦中3戦でしっかりと予選をくぐり抜け、決勝ラウンドに進出したことは、これも一つの松山の実力を示す指標と言えるかもしれない。本人も、自分を信じて疑わない。
「去年はメジャーの上位で戦えていたし、少なくとも去年の自分に戻れば上に行けると思う。メモリアルでは勝てているし、メジャーで勝てる力があるとは思っている」
 そのためにも、来年のメジャーでは、ぜひ万全の状態の松山を見たいし、もちろん松山自身もそのつもりである。
「今年、マキロイやリッキー(ファウラー)が上位で戦えているのは、それまでの練習があるからだと思う。僕も頑張って練習しないといけない。
来年こそ常に上位で戦えるように、たくさん練習して、体も、技術も、精神的なところも磨いていきたい」
 決意を新たにし、力強い言葉ととともに、松山は今年のUSPGAツアー残り5戦、
そして来年のメジャーへと向かう。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 3 4 4 4 5 3 4 5 3 4 4 3 4 4 4 5 71
3
-1
4
-1
3
-1
3
-2
4
-2
4
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4
-3
4
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-3
5
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4
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-3
68
-3
3
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4
-1
2
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4
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-3
5
-3
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4
-4
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5
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4
-2
3
-2
4
-2
5
-1
5
E
4
-1
70
-1
4
E
5
1
4
2
4
2
4
2
6
4
4
3
4
4
3
3
5
3
3
3
4
3
4
3
3
3
5
4
4
4
3
3
3
1
72
1
3
-3
4
-3
3
-3
4
-3
5
-2
5
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5
-1
3
-1
5
E
5
E
3
E
3
-1
3
-2
3
-2
4
-2
4
-2
5
-1
4
-2
71
E

リーダーズボード

Pos Name
1 ロリー マキロイ
2 フィル ミケルソン
3T ヘンリック ステンソン
3T リッキー ファウラー
5T ジム フューリク
5T ライアン パーマー
7T ジミー ウォーカー
7T アーニー エルス
7T ビクター デュビッソン
7T ハンター メイハン
7T スティーブ ストリッカー
7T ミコ イロネン
36T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-16 F -3 66 67 67 68 268
-15 F -5 69 67 67 66 269
-14 F -5 66 71 67 66 270
-14 F -3 69 66 67 68 270
-12 F -5 66 68 72 66 272
-12 F -3 65 70 69 68 272
-11 F -6 69 71 68 65 273
-11 F -6 70 70 68 65 273
-11 F -5 69 68 70 66 273
-11 F -4 70 71 65 67 273
-11 F -3 69 68 68 68 273
-11 F -2 67 68 69 69 273
-3 F -3 71 72 70 68 281

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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