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2014.07.17 - 07.20

全英オープン

必死に前を向きつづけた39位タイ
「持てる力を発揮すること」の重要性

2日目途中まで見せた
マキロイとの堂々たる戦い

「メジャーで勝てる力はある。僕はメジャーで勝てると思っていますし、勝つと思ってやるのが大事だと思っている」
  これまでになかったほどの力強い言葉を残した全米オープンから1カ月。「勝つために」松山英樹は、2度目となる全英オープンの舞台、イングランド・ロイヤルリバプールに乗り込んできた。今季のメジャーでは、満足のいく結果が得られていないだけに、全英への思いには、かなりのものがあったことだろう。

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開幕前日の本人は、「期待も不安もないから普通じゃないですか」と、いたっていつもどおりの松山英樹ではあったが。

 松山は、前戦の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」のときから調整してきた2番アイアンを駆使し、好スタートを決めたい初日の18ホールを、堅実に消化していった。3番、5番、7番でバーディーを奪い、前半を3アンダーで折り返すと、後半12番、13番で連続ボギーを叩きながら、上がり3ホールのうちの2つのパー5ではきっちりバーディーを奪った。17番では、グリーン右サイドのバンカーの斜面にボールが見えないくらいにめり込むトラブルも、4mになんとか寄せてスーパーパーセーブ。結局この日ドライバーを握ったのは18番だけで、首位から3打差の3アンダー、10位タイと、全米オープン同様、優勝候補の一角として見事な初日となった。
「良かったんじゃないですかね。首位との差はとくに気にしていないです。4日間やらなきゃ優勝はないですし」

 2日目も中盤までは、「4日間やらなきゃ」というゴルフをしっかりと見せ、同じ組で回る首位ローリー・マキロイと、堂々と渡り合う。初日と違い、状況を見てドライバーも多用しはじめた。1番からセカンドショットを3.5mに寄せてバーディー発進すると、2番でボギーを叩くも、5番と10番でバーディーを奪い返し、この時点でトータル5アンダー。首位マキロイとは4打差で2日目終盤へと入っていく。

 しかし、12番でアプローチが強く入ってカップを2.5mオーバーさせ、ボギーを叩いたころから、松山のゴルフに少しずつ歪みが生じていった。「ミス(ショット)もあったけど、マネージメントのミスもあった」と言うとおり、14番ではパーを拾ったものの、大きくピンをオーバーしたセカンドショットに首をかしげ、15番では、ティーショットを左にひっかけバンカーへ。脱出するために、ピンに背を向けて横に出すことを余儀なくされた。16番では、レイアップしたセカンドショットが転がりすぎて、グリーンから数十ヤード手前のバンカーへ。17番でもアイアンでのティーショットが、フェアウェイ右サイドの入れてはいけないバンカーにつかまる。続く18番でもボギーを叩き、終わってみれば、この日2オーバーの通算1アンダー、24位タイへと後退。通算12アンダーと独走しはじめた首位マキロイの背中が遠のく。

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もう少しでホールインワン!
パー5のセカンドでドライバーも

 それでも3日目、松山のプレーからは諦めない姿勢が見えた。「ショットのフィーリングがずっと合わないなかで、それを修正することができなかった」ゴルフで、1番、6番とボギーが先行し、11番では2mのチャンスを外したのが尾を引いたのか、次のパットもカップに蹴られてこの日3つめのボギーを叩く。しかし、12番では3.5mを沈めてこの日初バーディーとすると、13番では、あと数センチ右ならホールインワンというスーパーショットを放ち、16番では、フェアウェイからのセカンドショットで、ドライバーを選択するという積極策にも出た。この日1オーバーで通算イーブンパー38位タイと、3日目も順位は下がり、普通なら気持ちが切れてしまいそうなところだが、「まだ何があるかわからないので、明日はアンダーパーで回りたいです」と、必死に前を向きつづけた。
 最終日。この日も、戻らない調子と格闘する。1番と6番でボギーを叩いたものの、5番パー5でバーディー、8番から10番も3連続バーディーとし、上位進出をうかがったが、その後は、チャンスでパットが決まらず、沈めておきたい入れごろのパーパットも決まらない。ショットも左右にブレつづけた。

 それでも72ホール目の18番では、アプローチを1mに寄せてバーディーで締めくくった。前日の言葉どおりのこの日1アンダー、通算1アンダー39位タイ。
「ショットは昨日より良くなったけど、結果につながらなくて残念です。スイングのズレに早く気づけないのが今年の悪いところ。パッティングも相変わらず悪かった。勝てなかったので、やることはいっぱいあります」
「勝てなかったので」という言葉に、この結果が開幕前に思い描いていたものとは程遠いことがはっきり表れていた。今年3戦目のメジャーも、悔しさばかりが募るものとなってしまった。しかし、松山はこうも語った。予選ラウンドをともに回り、4日間首位を守りつづけ、優勝を果たしたマキロイとの差を聞かれたときだった。
「うまくこの全英に向けて調整してきたから、こういう結果になっていると思う。自分もそういう調整ができるように練習していきたい」

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 マキロイが見せたゴルフは、圧倒的なものだった。徹底的に刻んで全英特有のポットバンカーを避けるのではなく、初日から行けるところではドライバーで果敢に行き、バンカーも超えていく。そのビッグドライブを基に、セカンド以降ではピンを攻撃的に狙って、次々にチャンスにつける。4日間攻めつづけるゴルフ。世界のトップはどんどんレベルが高まり、そういうゴルフでなければ勝てなくなってきているということだろう。
 しかしそれに対し、松山はこう言っているのだ。技術的には負けていない、同じようなゴルフをする力は充分にある、いかに持てるものを出すべきときに出せるかが大事だ、と。
 同じ組で戦って、実際に見た彼だからこそ、その言葉の意味は大きい。彼がまた自分のすべてを出し尽くして戦える日が、早く来ることを期待したい。

 

 

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 4 4 5 3 4 4 3 5 4 4 3 4 3 5 4 5 72
5
1
4
1
4
1
4
1
4
E
4
1
4
1
3
E
2
-1
4
-2
5
-1
4
-1
4
E
4
E
3
E
5
E
4
E
4
-1
71
5
1
4
1
4
1
4
1
5
1
4
2
4
2
4
2
3
2
5
2
5
3
3
2
2
1
4
1
3
1
5
1
5
2
4
1
73
3
-1
5
E
4
E
4
E
4
-1
3
-1
4
-1
4
-1
3
-1
4
-2
4
-2
5
-1
3
-1
4
-1
4
E
5
E
5
1
6
2
74
4
E
4
E
3
-1
4
-1
4
-2
3
-2
3
-3
4
-3
3
-3
5
-3
4
-3
5
-2
4
-1
4
-1
3
-1
4
-2
4
-2
4
-3
69

リーダーズボード

Pos Name
1 ロリー マキロイ
2T セルヒオ ガルシア
2T リッキー ファウラー
4 ジム フューリク
5T マーク リーシュマン
5T アダム スコット
7T カール シュワルツェル
7T エドアルド モリナリ
9T シェーン ローリー
9T グレアム マクドウェル
9T ビクター デュビッソン
39T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-17 F -1 66 66 68 71 271
-15 F -6 68 70 69 66 273
-15 F -5 69 69 68 67 273
-13 F -7 68 71 71 65 275
-12 F -7 69 72 70 65 276
-12 F -6 68 73 69 66 276
-11 F -5 71 67 72 67 277
-11 F -4 68 73 68 68 277
-10 F -7 68 75 70 65 278
-10 F -5 74 69 68 67 278
-10 F -2 74 66 68 70 278
-1 F -1 69 74 73 71 287

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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